ファーゴ
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面白すぎ!しょうもない小悪党たちのしょうもなくもシリアスな話、どうして最高なんだろう!日本の映画でなんか既視感あるような…冷たい熱帯魚では温かみのある手作業だった行為が、時代設定でも製作年でも昔のファーゴではすでにゴリゴリにワイルドな自動化がされているところに、日米のGDPの差を感じる。
作品解説
狂言誘拐が巻き起こす悲喜劇を扱った本作品であるが、誘拐はコーエン兄弟が好んで描くモチーフである。 冒頭に実話を基にしている旨のテロップが映るが、これも演出の一つで、実際には完全なフィクションである。一方でDVDのスペシャルエディションでは、実際にウッドチッパーが死体処理に使用されたヘラ・クラフツ殺害事件にインスパイアされたことに触れている。 題名は「ファーゴ」であるが、実際に劇中で同地が舞台となるのは冒頭の酒場のシーンだけであり、物語は殆どミネソタ州のミネアポリスとブレーナードである。コーエン兄弟はタイトルを決めた理由について、単に「ファーゴの方がブレーナードより面白そうだったから」と述べている。 この映画では、登場人物全員が露骨なミネソタ訛りを話す。また主人公マージの同級生である「マイク・ヤナギタ」という日系人とのシーンは、一見するとストーリーになんの関係も無いように見えるが、この人物の振舞いは"ミネソタ・ナイス"の典型である。アメリカでは、中西部北部/ミネソタ州の人間が、人付き合いが良く外交的で他人に優しい気質を持つが、実際は他人との対立を回避する目的で偽りの善意を装い、裏では他人を卑劣に攻撃するようないわゆる受動的攻撃性を持つことを自虐的に表してこう呼ぶが、マイク・ヤナギタのシーンはこのようなミネソタ州の人間の特質を捉えているだけでなく、映画のクライマックスに影響を与えるマージの視点の変化を、観客に暗示している。 へーー、ミネソタ訛り。Jesus のこと、みんな「ジーズ」って、最後のスを言ってなかったやつとかそれかな。かっこいいと思った、感嘆詞として頻発する「ジーズ」。「マジで」とか、なんなら相槌の「ええ」「うんうん」みたいなノリ、ジーズ、ジーズ。 脚本 ジョエル・コーエン
製作 イーサン・コーエン
配給 アメリカ合衆国の旗 グラマシー・ピクチャーズ
日本の旗 アスミック・エース/シネセゾン
公開 アメリカ合衆国の旗 1996年3月8日
日本の旗 1996年11月9日
上映時間 98分
キャスト全員最高だったけど、特にスティーブ・ブシェミとピーター・ストーメアの凸凹コンビほんとに良かった。スティーブ・ブシェミは好きになった。