アルピニスト
ネタバレがあります
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ドキュメンタリーなのでネタバレというか微妙だけど、マーク・アンドレ、死んでしまった。滑落ではなく、雪崩による遭難ということになるのか。フリーソロとこの作品合わせて、生きるってどういうことなのか考えちゃうな。今日はラグビーをテレビでやってて、ラグビーもだいぶ無謀なことやってるなーと思うけど、フリーソロ、アイスクライミングなどと決定的に違っているのは死との距離だ。無謀なクライミングは絶望的に死が近い、だからやるみたいなことをアレックス・オノルドは言ってたけど、マーク・アンドレはわりと死をあんまり意識していない感じというか、ただ楽しんでるだけみたいな感じがあって、酒とかも飲んでるし、対照的な感じがした。死んでしまったな。フリーソロは常に強烈な賛否両論を巻き起こす(by アレックス・オノルド)とのことだけど、自分は否寄りかなぁ、少なくとも家族とか、友達がやると言ったら強く反対するだろう。「落ちたら迷惑って言うけど、誰にも迷惑をかけずに生きることは不可能。」とは言うけど。マーク・アンドレは一回クライミングから離れて、パーティー三昧でドラッグ漬けの日々を送ってたところ、彼女のブラットがクライミングにまた引っ張ってきたそうだけど、ギリギリを攻めて生きるか死ぬかみたいなところで快楽を得るって意味ではヘロインもフリーソロもそんなに違わないんじゃないかという気がする。が、ここまで書いて今気づいたけど、クライミングにはアーツがあるというか、体の動きの美しさとか、そもそも壁や岩山の美しさみたいなものが他人と共有できる、「他人と共有できる美しさ」みたいなものがあって、そこがドラッグとは違うか、でも、そのアーツの美しさをわかることができない自分のような人間にとってはやっぱりあんまり違わない気がする。ジミヘンもジャニス・ジョプリンも、カート・コバーンも、色んな人がヘロインで死んだけど、ジョン・フルシアンテとかは生き残ってる、みたいな感じ、死んだフリーソロの人たちと生き残ってる人たち。