ただしさに殺されないために
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インターネット上の〈ただしい〉言葉が、人びとの口を塞ぎながら「社会の闇」を覆い隠している。現代の光と影を記す30篇。 SNS時代に宿る〈狂気〉――
わかりやすい敵を定めて糾弾するインターネット上のただしい言説が、
人びとの口をふさぎながら、社会の歪みを覆い隠している。
行き詰まる西欧近代、広がる格差、
新型コロナウイルスによるパンデミックに動揺する
2010年代末―2020年代の国内外の事象を取り扱いながら
「多様性」「自由」「平等」を謳って差別する現代の闇を解き明かす。
あーたしかに、って思うところもたくさんあったし、俺ももっと包摂な精神を持てるようになりたいなーとか、面倒そうなこと避けてるなーとか身につまされたりしていたけど、最後の方、「私は毎年受刑者の社会復帰支援団体などに寄付をしている」的な記述いるか?全体的にこうすべきとか具体的な対処法とかはほとんど言わなくて、そこも「寄付すべき」とは言ってないんだけど(たぶん)、この本の内容的にもなんかそういう「ただしさ」的なものをほのめかしてくるの、若干、台無し感があったし寄付する余裕のない低所得の人(=俺)からしたら「うっさ」って思う、っていう本書に書かれてる通りのなにかが起きた。本当に、その記述なくても全然成り立つし説得力ある内容だったと思うので、そこだけ特に自己陶酔というかドヤ感がうっかり漏れ出しちゃってる感じが。。あとがきとかがかなりそうだったけど、「あとがきだから本気出してきたなw」って感じたけど、全体的な自己陶酔感がわりと個人的には合わない感じがあった。改訂版 全共闘以降読んだあとだったからかも。やっぱあのユーモアの感じはすごいと改めて。 去年そこそこ話題になってたのね、書評(読書メモ)で378ブクマは少なくともはてな界隈ではかなりの話題だったのでは。