「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
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しゃらくせえなという感じ。筆者が自分を「話が面白い人」として、こうやると面白いでしょう?といろんな作品語りをしている本。自己啓発本っぽいタイトルだが、中身はコンテンツ批評集と言っていい。あとがきとか読んだ上で邪推すると、タイトルは立て付けというか、マーケティングとか色々あって苦肉の策みたいな感じなのだろうか。三宅香帆サンが、世の中にもっと気楽なコンテンツ批評が増えたら良いと思っていること、コンテンツはその背景、時代性、他の作品などと照らし合わせながらだとより楽しめると思っていることは理解できて、そこは自分もめちゃくちゃ同意なんだが、この本自体はそういうやり方を「こうやるんやで〜」と実践しているもので、それはしゃらくせぇ、みたいな感じ。恋愛工学の、コンテンツ批評とか考察版みたいな。考察工学。まあ、これを読んで、面白いコンテンツ語りができる人が増えれば良いことなんでしょうが、自分は対象読者からはちょっと外れていたということだろう。そもそも、日夜適当にコンテンツを消費して、ここにこうやって愚にもつかないゴミみたいな感想を垂れ流すことが日課で、ゴミであればゴミであるほど良いと思っているようなところがあるので、間に合ってます、みたいな。「話が面白い人」より、「話が面白くない人」が話す話の方が僕は面白いと思うので、身近な友人たちはこういう本を真に受けたりしないでどうかありのままでいてほしい(?)
ちょっと時間が空いた時に本屋に寄って、適当に薄い本でも書いたい気分で、Xで友人が言及していたことを思い出して買ってみたんだが、魔が刺したなという後味である。
「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。エンタメには、社会や人生の「ネタバレ」が詰まってもいるからだ。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は知る人ぞ知る「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!
『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』 三宅香帆 | 新潮社
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