恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白
ディー(読了の頭文字Dを取ってこう呼ばれます)
https://twitter.com/yuta25/status/1095668267585232897
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犯罪者へ転落した「エース刑事」の懺悔。
9年の服役後、腐敗した警察組織のすべてを明かす。
圧倒的迫力のクライム・ノンフィクション。
2000年4月、莫大な量の覚醒剤が北海道函館新港に運ばれた。その量130キロ、末端価格にして約40億円。“密輸”の手引きしたのは、北海道警察銃器対策課と函館税関だった――。
根っこまで腐りきった道警が日常的に犯してきた違法捜査の数々。ガサ状なしの家宅捜索、クビなし拳銃の押収、おとり捜査、やらせ逮捕。そして、彼らが行き着いたのは、覚醒剤の“密輸”だった。「銃対のエース」ともてはやされ、上司の指示の下、数多くの違法捜査に手を染めた著者は、最後には警察組織に裏切られ、覚醒剤の魔力に魅せられていく。
2002年7月、著者は覚醒剤の使用をエス(=情報提供者)に告発され、逮捕される。道警史上初となる現役警部の逮捕によって、“道警の闇”が次々と明るみに出た。これが、北海道警察のみならず、全国の警察組織を震撼させた「稲葉事件」だ。捜査の過程では著者の元上司と告発したエスの二名が自殺。問題の根の深さがあらゆるメディアで報道された。
数多くの警察小説やノンフィクション作品のモチーフとなった「稲葉事件」の当事者が、9年の服役を経て、新事実とともにそのすべてを告白する。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000187031
(2019/2/13)
稲葉圭昭が書いた本。ノンフィクション。稲葉事件の稲葉圭昭自らが、警察入隊から事件に到るまでを振り返っている。初版は2011年。白石和彌監督、綾野剛主演の映画「日本で一番悪い奴ら」の原作。
ヤクザと関係を深める方法のところを何度も読んでしまった。パチンコ屋でヤクザっぽい人の隣に座って挑発し、乗ってきたら表に出て胸ぐらを掴む。腕力でねじ伏せたところで身分を明かして連絡先を伝える。「なんかあったら連絡しろや。」これでだいたい仲良くなれる、らしいw
覚せい剤にハマるに到る流れもわかりやすくて納得感がある。
警察の発表による拳銃の押収数とかが(少なくとも1993から数年の数字は)全く意味をなさないどころか、警察がヤクザと関係を深めて拳銃を斡旋してもらっていたので、治安を測る数字として当時利用していた人々にとっては、結果的には全くの裏目でもあったりして、データや数字はときに恐ろしすぎると思った。しかもこれの場合、他に情報ソース頼るわけにもいかないから信頼するしかないからね。