日本語に於ける漢字の正字
正字とは何か?
字源に依るもの。甲骨文や金石文を含む古い資料から字源を特定し、字源と楷書の對應から字形を決める。對應は字の歷史的變化に依存する。字源を調べるのが先づ難しい。字源と楷書の對應も自明ではない。對應規則適用の漏れや過剰適用、また正統な對應と俗な對應との區別を如何にするかが問題となる。
字源に遡り、其の字源から規則的な變化(歷史上の諸變化から見出された規則/理念的に創出した規則)を經て得られる字形
ここの定義意味がわからないので考へ直したい
規則の例外
規則適用の漏れ
規則の過剰適用
字の解釋の差異に依って當て嵌める規則が入れ代はる
說文〜康煕「月󠄁でせう」「有󠄁󠄁」→金文甲骨資料「肉でした」「有󠄀」 正統な變化と非正統な變化の區別
不當な變化
e.g. 新字體
俗な變化、通用しただけである變化、字の地域性
字源
權威有る書籍に依るもの。康煕字典や說文解字に依る事が多い。何を權威と見做すか何を權威でないと見做すかに問題が有り、また權威同士で矛盾する事もある。
特定の權威ある編纂者によって採集された字形
何を權威と認めるか、取捨選擇
康煕字典の字形、干祿字書の字形、說文解字の字形……
權威の亂立
權威有る傳統に依るもの。權威有る書籍に漏れてゐる、またはそれに反しても傳統的に通用した字體や字形を正と見做す事がある。これも何を權威と見做すか、また權威同士の矛盾が問題となる。
歷史的に長く/廣く、權威ある字形と看做されて使用されて來た字形
何を權威と認めるか、取捨選擇
權威の亂立
手書きと活字の問題