日本社会のしくみ
小熊英二
「不安な個人、立ちすくむ国家」という若手官僚が作った資料がある。
日本人のライフスタイルには3種類ある。
大企業型
地元型
残余型
社会問題としてメディアで扱われるのは大企業型の問題ばかりなので、日本すべての問題ではない
元々、年金と貯蓄の切り崩しで老後も生活するように昔から日本のシステムは作られている
ホワイトカラーエグゼンプションは欧米の慣習
欧米などでは働き方は3種類あって明確に組織の中で区分されている。日本は大企業と中小企業などの企業で差がある。
欧米などでは幹部でも社内応募できまる。同じ職種を転職しながら給与の高い仕事を探すようだ。
日本の労働環境は徐々に欧米型にシフトしようとしているのではないか?
日本型企業に入って社畜だのなんだの愚痴を言ってるやつは、早く転職したら良い。
雇用システムも横に流れる仕組みはネット時代を迎えて出来上がってるのではないか?
日本の仕組みはメンバーシップ型の雇用で欧米はジョブ型の雇用
この違いはこの本のテーマの一つでもありそうなのでちゃんと理解する
メンバーシップ型は、一旦大企業などに雇用されると、いろんな部署に回されたりして働く業務はいろんな職種のものをやらされるけど、雇用は保証されて昇進レースなども全員参加できる
ジョブ型は、業種によって一つの業種でいろんな会社を転々としながら給料の高い企業を目指す。
この本は学術書みたいなものでそんなに面白いところが多い本ではない。
だが、ちゃんと歴史や国際事情により日本の労働環境が構築されてきたか分析されている
この本はジョブ型とメンバーシップ型がなぜ日本企業で生まれたのか、国際情勢や歴史を通じて説明する本。
日本企業が大学に求めていたのは求職者のスクリーニング機能。別に、仕事をする上でのスキルは求めていなかった。
高学歴の人間が増えすぎるのも社会では問題
この本で気になるのは就職氷河期の分析
就職氷河期で失業者が増えたのは、その時に教育制度が変わって大学生が増えてしまった
その結果、高卒の就職率が減った
不景気は直接の原因ではない
高学歴でも企業で上の方に行くことができないのはこちらの東大の卒業生の記事を読んでも分かるかも。
戦後の時代ぐらいの労働組合による労使交渉は今の日本社会の労働システムの基盤を作った
日本企業は年齢と勤続年数で給料が上がる。この仕組みを作ったのも労組の労使交渉。
労働組合によって年功序列などの日本型企業の型は定まったがGHQによって欧米の同一労働同一賃金の働き方が導入されそうになっていた。
教師が高校生とか中学生などの生徒に仕事を斡旋していた。これは「のたり松太郎」で読んだな。
やっぱり自分の子供には大学に行って大企業に勤めてほしい
日本社会で一番損しているのは高学歴の女性
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