大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ
草薙龍瞬
心に出てくる判断を「ただ理解するにとどめて反応しない」
位置No. 1375
そのてっとり早い方法は、「あ、判断した」「判断が湧いている」と、その都度自覚することです。
もうひとつは、最初の判断を覆す(はね返す)言葉を、はっきり口にすることです。
たとえば、もし親の判断ーあんたはダメ・親不孝者といった声ーが聞こえたら、「聞こえている(つまりは幻聴)」と理解します。親に「見張られてる」と感じたら、「妄想、妄想、真に受けない」と言葉にします。もし自分に「ほら、やっぱり自分はダメなんだ」とダメ出ししてしまったら、「また自動再生してしまった。ずいぶんクセになっているんだな」と確認します。
こうして自動再生してくる心に「はい、あなた(心)のクセは理解しました(これ以上、わたしは反応しません)」と、決意の言葉をぶつけることです。
位置No 1383
執着とは、繰り返したがる心ーこれまでの関係や、相手への期待や、染みついた心のクセを手放せない精神状態のことです。
苦しみの関係から解放されたければ、相手への執着を手放す必要があります。ただ、これは、人によっては「心の痛み」を伴い、「相手を見捨てる」ことに思えてしまうようです。
しかし真実は逆です。むしろ執着を手放すことで、心が自由になり、関係をもう一度やり直すことも可能になるのです。
位置No 1490
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