令和元年の人生ゲーム
体調はそれほど悪くない。今日から来るまでは令和元年の人生ゲームについて聞き始めた。ビジコンサークルの話であるけど、いろんな人間模様が描かれておりなかなか面白い。 令和元年の人生ゲームはそこまでエンタメに寄りすぎてない感じのエンタメというか、予想通りの展開を裏切る感じの場面もたくさんある。主人公のライバルの友達が裏切って何かひどいことを言うことなどを想定していたけど、簡単に同じ会社を辞めてしまった。 令和元年の人生ゲームは読了したけど、こりゃービターエンドだった。精神を壊されて人生の目標を見失った沼田が行き着く先が、自分を裏切った吉原とおんなじような自分がない銭湯営業者のサポートに人生を捧げることであり、そういう沼田の自己実現は誰も幸せにせずに自分がない人間に振り回される人々を再生産するというような内容だった。 舞台背景とかは面白い。令和の時代の意識高い系を扱ってる感じというか、それぞれのキャラクターがおそらく令和の時代に生きてる人にはリアルであり、みんな成功者を目指して幸せになりたがってるけど、沼田の介入によりちょっと考え方を変えられるという感じだった。
ビジコンとかシェアハウスの雰囲気というのが、きらきらとしてはいるけど背後にはみんな誰かに認められたがってドロドロした怨念が漂ってる感じにしてるのが、すごくいい意味で嫌な感じ。そういうのを楽しむ小説なんだろうな。
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