卒業論文のテーマ
ここでは、哲学よりのテーマについて述べています。言語学関係のテーマについては別の文章を準備するつもりですが、いつになるか分かりません。
和泉の専門領域・教育領域とそれらの周辺を考慮すると、次のようなテーマがたとえば考えられます。
言語哲学・心の哲学・形而上学・認識論(日本国内ではよく「分析哲学」と呼ばれている分野の一部です)
倫理学ー規範倫理やメタ倫理(上の「分析哲学」に含めてもいいですが、とりあえず)
こうした分野の考え方などを応用して社会や文化にまつわるいろいろなトピックに取り組む
応用倫理ー動物倫理、表現の自由、性差別など
「愛」と「幸福」ーこれらは心の哲学、形而上学、倫理学などを組み合わせて考えていきます
分析美学ーアートとはなにか、作品とはなにか、などなど
これらは例に過ぎないので、ここにまったく載っていないようなことも十分に可能性があります。端的に、卒業論文のテーマはどのようなものでも構いません。なんでもいいということです。ただ、もちろんだいぶニュアンスの効いた「なんでもいい」です。本研究室では広く「英語圏における現代の哲学」を指導可能範囲としますが、それって現在北米とかで行われていることのすべて(およそ "philosophy" と呼ばれる可能性があるものすべて)なので、もちろんそんなことは何十人教員がいても間に合いません。和泉の専門領域とその周辺、和泉の教育領域とその周辺を中心にテーマを選ぶのが無難といえば無難です。それらからかけはなれているものをテーマとして選んでもらってももちろん構いません。その際は自分で先行研究を十分調査して、必要に応じて他の研究室(他大学も含む)などに出入りして、自分で道を切り拓いてもらわないといけない、というだけです。やる気のある人は歓迎しますし応援します。
英語圏哲学の範囲だが、上に載っていないなあというものがあるかもしれません。それは人類文化学科の他のゼミ・研究室でとてもよくカバーされているからです。たとえば次のようなテーマです。
生命倫理、医療倫理、ビジネス倫理ー坂下浩二先生
科学哲学すべて:生物学の哲学、進化論、文化進化、物理学の哲学、時空論、STS、技術者倫理などー中尾央先生 とにかくテーマは要相談なので、和泉や他の教員と話し合いながら決めていきましょう。
参考