個人投資家がマーケットで勝てない本当の理由
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p3 個人投資家は株式を買ってはならない。
1: 短期投資だから。短期投資は配当が複利で増えず、ゼロサムである。セルサイドが短期売買を誘導している。
2: 機関投資家との情報格差がありすぎる。
3: 証券価格の予測に意味がない。市場は効率的で、個人投資家が超過利益を得る可能性はほとんどない。証券投資で人を出し抜くことはできないと教えるべき
4: 個人投資家が株式投資をするならインデックス運用の長期投資が有効。だが、運用者間での差別化ができないので会社が積極的に推奨しない。営業政策上、特別なノウハウにやる高度な運用を宣伝する
5: 証券価格が理論価格から乖離すると、直ちに裁定取引が行われるので、個人投資家が大きな利益を上げることはない
p7 売り手を信じるのは間接金融の考えで、直接金融では賢くなければならず、FPや金融機関の話を真に受けて盲目的に投資をしてはならない
p8 証券市場で流動性提供しているのは投機家。ファンダメンタル通りの価格な実現のためには、誰かが反対売買をしなければならない。証券市場の矛盾
p11 効率的市場仮説に立つと、今の価格を分析して割高か割安かを考えるのはナンセンス。今の価格が正しい
p12 企業の資金調達方法に株式と債券の二つがあることが、経営者に緊張感をもたらしコーポレートガバナンスの機能を発揮する
p12 株式はインフレに対するヘッジ機能がある。債券は無力
p13 アメリカの200年の分析では、株式リターンの源泉は配当と一株あたり利益の上昇。
p14 買わないほうがいい理由
1: 理論的に将来の価格は予想できない
2: 実際に長期間勝ち続けたファンドは存在しない
3: ファンドの手数料が法外に高い
4: たまたま高いリターンを記録したファンドは、高いリスクを負った結果に過ぎない
消去法で残るのはCAPM理論が教えるインデックスファンド
p15 技術が未熟で将来が予測できないのではなく、すべての情報が証券価格に反映する結果将来が予測できなくなる。証券市場のパラドックス
# この本は2008年出版
p16 みんながインデックスを買い始めると、証券価格がファンダメンタルズを反映しなくなる
p17 価格がランダムウォークすると、平均的に証券価格が原点より上か下は平均されずに片寄る。逆正弦法則によると、1000回投資して20%の確率で975回はどちらかに偏って動く
p36 直接金融がもてはやされるようになったのは、BIS規制による持ち合い解消分の受け皿のため
p54 年利10%で運用できると50年後に117倍になるが、手数料が2.5%あると37倍にしかならない
p68 シーゲル本でおなじみのグラフ。株式のリターンの源泉は配当にある
p70 1871年から2001年までの株式の実質リターンは約6.8%で、この間のPERは平均14.45倍だった。14.45の逆数は約6.9%
p72 200年のデータがあっても100年のサンプルが2つしかなく、統計的に何も言うことはできない
p114 ROEが高いから優良ということはない。借入金が増えるとROEも高くなる
p125 証券会社のゲームではファンダメンタルズよりチャートを重視する方向に自然に誘導している
p125 単位が6ヶ月で、短期売買を助長することになる
p141 デリバティブ取引はゼロサムで、売り手が圧倒的に情報を持っているので買い手は不利
p143 デリバティブによって、企業は株主と債権者の対立を緩和できる
p178 外国証券が高利回りなのは円高リスクが高いから
p185 # 外国株式のインデックスはこの人的にはどういう扱いなのだろうか
p213 金利の決まり方
1: 流動性を手放す代償
2: 現在の消費を諦めることの報酬
3: 将来の生産力が上がることへの報酬
4: 貸し手が借り手の信用リスクを負担することの代償
5: 投資の意思決定に重要な役割
p216 長期投資するとリスクは減るが、リスクにさらされる金額は増える。標準偏差と捉えるか、絶対金額で捉えるかの違い
p218 シーゲル 企業として良い企業と投資対象として良い企業は別。オールドエコノミーの代表である企業は株価は割安で放置されてるのが多いが配当が多いのが普通
p218 ROE>10%, PER<20倍, PBR<1.5倍の企業を狙う
p219 機関投資家は流動歳が乏しく換金しにくい小型株に手を出しにくい。個人投資家には狙い目
p220 デリバティブ商品を買わない、外貨建て商品を安易に買わない、分散投資の効果を狙う、あらゆる情報に敏感になる、チャートを見ただけで投資しない