信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識
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p12 池井戸潤『株価暴落』の話。金の動きは指紋と同じ。顧客が学生が社会人か、アルバイトか正社員か、独身者か妻帯者か、賃貸か分譲か、パソコンの有無、全国紙の読者、家にいるタイプかそうでないかなど何者かは金の動きでわかる。
p18 銀行の利用は普通預金だけで良い。他の商品はネット証券にもっと良いものがある。10年国債はリスクの割にリターンはわずか
p19 普通預金に生活費3か月分を置いておく
p49 投資家のタイプに合った商品というのはない
p50 夢や目的でお金の増え方は変わらない
p51 お金は合理的に扱うべき手段にすぎなく、扱い方に目的や夢なとは関連付けない方がいい
p54 インカムゲイン狙いの運用はおかしい。キャピタルゲインとの合計で損得を考えるのが大原則
p56 手数料には徹底的にこだわるべき
p61 年齢と運用方法は無関係。資金使途と運用方法も無関係。リスクの大きさは商品でなく金額で調節。必要なときには買値より安くても売る。手数料は高いが運用はうまいという商品を事前に選ぶことは不可能
p70 バランスファンドが初心者向けというのは嘘、NISA向けというのは誤り
p74 ドルコスト平均法は有利ではない。気休めを提供しているだけ
p76 現実の株式の自己相関はほぼ0
p77 山一証券自主廃業の時山一証券に勤めていた
p85 日本株アルファ・カルテットの話。公募の投資信託の中で最低レベルのクズでまともな投資の要素がほとんどない。経済の成長に投資して長期的に資産を形成する明るい投資の建前はなく、分配金の刺激が毎月あるだけ
p92 毎月分配型は完全無視
p94 ラップはクソ
p121 伝統ファイナンスでは人間は完全な裁定をできる前提だが、行動ファイナンスでは誤りが一定の偏りを持ち無視できないことを示した
p127 低成長でも株式はハイリターンを生む(ただし適切な株価で買った場合に限る)
p132 長期投資でリスクが減るというのは誤り。年率の収益率の上下が縮んでも、その収益率が複数年に適用されるので絶対額は拡大する
p134 若い世代は大きな比率でリスク資産に投資しても良いが、それは長期投資でリスクが小さくなるからではなく、人的資本が大きいから
p142 経済的な生産活動や資本を提供するのが投資、互いの見通しの違いにかけてゼロサムゲームをするのが投機
p152 損切りや利食いは投資の理屈と合わない。株を買う時点で将来の売りの目標株価を決めておく必要はない。買値を基準に売りの判断をするのが合理的投資としてすでにおかしい
p155 テクニカル分析は相手にしない
p162 成功報酬はコールオプションと同じ
p193 運用するお金の中でのリスク資産の金額を決める(割合でなく)。1年で3分の1くらいの損をするかもしれないが、平均的には銀行預金よりも5%利回りが高く、幸運なら大損と同じ確率で4割くらい儲かるかもしれないものだと思って、金額を決める
p194 運用するお金でリスク資産として持たないものは無リスク資産で運用する。絶対に損したくないものは個人向け国債変動金利10年、頻繁に出し入れするものは銀行預金かMRF。ただし銀行預金は1行1000万まで
p200 許容できる最大の損失額を想定する。仮に資産運用で360万円損すると、老後に毎月取り崩す額が1万円減る
p212 日本の株価、ドル円、ダウ、長期金利の前日との比較で、毎日10から20秒くらいどうしてそうなったかを考える。マーケットに関心を持つことができ、経済思考のスイッチが入る
p213 資産の売り時は、お金が必要になった時と買った理由がなくなった時(持っている理由がなくなった時)
p218 10のポイント
運用の能率としての利回り
割引という考え方
フェアな市場の情報価値
投資はプラスで投機はゼロサム
まず手数料を評価
リスクとの付き合い方
分散投資のメリット
機会費用の考え方
サンクコストの考え方
他人を信じないことの重要性
p222 市場の株価は売り手と買い手の拮抗したところで決まっているので、この値段で買うことで企業に詳しい株主と同じリターンを得られる。一方債券はいくらさや抜きされてるかわからない