いい下手は個性
個性 is not 絞り出すもの but 滲み出るもの
──アニメーションって個性というか手くせが出やすいと思うのですが、自分のオリジナリティについてどう分析していますか?
作家性って自分がうまくできないところが作家性って言われるのかなって思うんです。自分的にはうまくいってない部分が、他人からみたら作家性としてひっかかる。下手のままでいられる部分が、その人だけの部分じゃないのかなって考えるようになりました。自分の限界にぶち当たったら、そこが自分の作家性だと思うようにしています。独学でアニメーションをやってきて、ムダもあれば相場と違う動きをしてたりもあると思うんですが、無理に直して、「下手から個性の無い下手」にしかならないんなら、残しておいたほうがいいかって風に考えるんです。商業作品に関わる度に、「あ~変なことをしてるんだろうな」って。もしくは、ズレにさえも気がついていないか(笑)。