2022年を駄文で振り返る
2021年振り返りで書いたように、今回も振り返ってみる。
なぜ前回と同じくnoteで振り返らないのかというと、そこまで公にするほど輝かしい1年ではなかったからだ。キャリアにおいてもプライベートにおいても、パッとする1年ではなかった。全て厄年のせいにしたい。
Scrapboxであれば、どちらかというとメモのような体裁で記録を残しやすいので、ここに書き記すことにした。
どのような構造で文章を書いていくのかも現段階では決めていない。なのでタイトルには駄文というワードを取り入れている。仕事の話はするけど、みんなにわかるように書いていくつもりはない。
思い立ったことをつらつらと書いていく。
職務経歴書に書く内容がない
仕事の文脈でどんな年だったかと聞かれると「職務経歴書に書く内容がない」1年だったと答える。全く仕事をしていないわけではないのだが、胸を張って書けるようなものがほぼない。要因は何個か考えられるのでそれらを書いていこうと思う。
他者に使う時間が急増した
昨年2021年の振り返りにおいて「チームで出せるバリューの最大化したい」といった旨の記述があったが、これが全く達成できていなかった。むしろチームやメンバーに使う時間が増えただけで、僕によって発生しうるバリューが減ってしまったように感じている。
具体的には下記のようなものに時間を要している。
大量にくるPull RequestのReview
https://github.com/youchann?tab=overview&from=2022-12-01&to=2022-12-31
今年はReviewの割合が60%に膨れ上がってしまった
OJT業
業務委託のオンボーディング
採用関連
複数所属しているチームのあれこれ
チームとして機能するための個人的な問題への対処(モチベーションなどなど)
効率的に働くための体制を考えたり敷いたり
これらに対処しながら、メインとなるシステムの開発を行うのが非常に辛かった。先述のGitHubのリンクからわかる通り、Commitの割合が如実に少ないことがわかる。
適性として自身は他者と関わることに難を感じているわけではないが、バリューを出せていないことにはかなりストレスを感じた。必要な機能を作ることで事業貢献をすることが、今の自分に出せるバリューなので、その時間を捻出できない状態は改善したい。
時間を捻出させるためのアクション
具体的には下記のようなアクションを行った。
チーム内で業務の縦割りをおこなった
手がける業務の幅が広くなってきて、スイッチングコストが増えてきた。ふってきた仕事が重要なのかを逐一判断する必要が出てくるし、あまり参加できていない領域に関する定例に関してもムダと思えるようになってきてしまった。なのでチーム内で業務を縦に割るというアプローチをとってみた。結果的に個々人(特に自分)が働きやすい状態にはなった。
デメリットとしてはチームとしての活動の必要性が下がるという点がある。チーム制はここ1年前ぐらいにできた制度であり、チームでの開発によりレバレッジを効かせたり、個人ではなくチームに対して依頼・ナレッジが集約されるようになることを狙ったものである。しかし業務を縦割りにするということは個人で業務を遂行していくこととほぼ同義であり。チーム性の狙いに反する施策である。この辺りに関しては後ほどまた書いていく。
Reviewを誰かに任せる
自分にアサインされたReviewをそのまま誰かに任せる動きをとってみた。しかしながら「自分がみてしまった方が圧倒的に効率が高い」と思えてしまうPRに関してはやはり自分がみてしまう。チーム制をとっている以上、さまざまなPRはチームで見れるようにしていくべきだと考えている。なのでこの辺りはもう少し対応の余地がありそうだ。チームに対してReviewをアサインしてみても良いかもしれない。
アクションをおこなっても自分の時間は増えたとは体感として言い難かった。あとやれることとしては下記あたりだろうか。
チームの兼務をやめる
人を増やすというアプローチを諦める
両者とも後述していく。
なぜReviewが増えるのか
改めて考えると「適切なレビュワーとして想起されるのが自分しかいない」というのが大きな要因として挙げられる。チーム制をとった背景に「依頼が個人に集中している」というものがあったが、まさにそのような状況が起きているのだろう。
改善案としてはやはり先述の通り、チームに対してReview依頼を投げるような体制を作っていくのが良いと考えている。
チームの粒度が適切か
現状、1つのチームにしては大きすぎる可能性がある。定例では各メンバーの進捗を共有するのだが、それぞれがやっている事柄に自身のタスクとの関連がなさすぎる影響で関心が持てない状態が続いている。
他のチームにいるエンジニアと雑談した際には「受け持っているタスクを代わりに遂行してもらえるメンバーが複数いるのがチーム。今の状況はただの進捗共有グループなのでは?」という話をした。確かにそうだなと思った。
めざすところに旗があって、チーム一丸となってそれを目指していくのがチームとして良い状態なのかもしれない。今は手がける領域が広いあまりに、そのような動きをしづらい構造になっている。
「組織パターン」という本にサブチームを作る話があった。
https://zenn.dev/link/comments/50b2ae4c46a0b1
チームを分けるアプローチをとったほうが、動きやすいのかもしれない。今までチーム制をとっていなかったのもあり、2〜3人の極小チームにしてしまったほうがチームとしての成果を出しやすいイメージが僕の中である。
人を増やしてもアジリティは必ずしも上がるわけではない
大きなチャレンジとして単価の高い業務委託のエンジニアを雇う試みがあった。人と面談をして初めて受け入れを行ったが、うまく業務をドライブさせられている感触はない。僕からみると赤字なのである。
面談をした時点で雲行きが怪しいなというのは勘であったが、何しろ初めての経験なので自分を信じることができなかった。試すという意味でも収穫は大きかったと思う。
今後は僕の中で面談・面接を通す間口はかなり狭くするつもりだ。メンバーを増やす動機にもよるが、圧倒的に強いと感じた場合でしかGOサインは出さないと思う。
面接が可能ならば(業務委託系は面談しかできないらしい)、経歴について深ぼって話したり、意思決定のプロセスを堂々と語れるかという面でみていく。上司が言っていたが「一緒に働きたいかどうかもみたほうが良い」という観点については、受け答えが流暢なのかだったり抑揚などから推察していくしかないと考えている。
ここまで書くと全て相手の責任かのように思えてしまうがそういうわけではない。僕ら側としてもオンボーディングに割けるような時間を確保できていない。端的にいうと余裕がないのだ。そもそも今いるメンバーが(僕を含め)育ちきっていない。まずはその問題から太刀打ちしていく必要があると考えている。育つためには環境が必要であって、今はその環境がよくないと考えている。だからチームの粒度などについて言及している。
趣味ができた
2022年10月からギターのレッスンを始めたが、その日以降ほぼ毎日ギターを弾くようになった。上達したときのあの感じがとても嬉しいし楽しい。また弾きたい曲の1フレーズを弾いてみるだけでも「あの音だ!!」という感動がある。
練習は地味だけど、一生モノの趣味ができたなと思っている。ゲームにはクリアがあるけど、音楽にはクリアはない。ましてや今のタイミングで始めた自分が地球上で1番上手くなれることはないので、今ある情熱燃え尽きることはない。
いつかは下北沢あたりで弾き語りを何曲か歌えるようになりたい。
音楽理論も学びたいし、自分で曲を作ってみたいという思いもある。数珠繋ぎでやりたいことがどんどん湧いてくるので幸福である。趣味は人生を豊かにするのだなと、今までで一番実感している。
人間関係が減った
価値観のズレや自己の相対化については2021年の振り返りでも書いたが、それによって人間関係が減ってしまった。当時あった関係がなくなること自体は問題ではない。それは価値観のずれによって疎遠になった関係だからである。
問題なのは変わった自分に合致するような新たな人間関係を見出せていないことである。人は1人では生きていけない。交友関係のない生活を幸福と思えるような人間ではないので、いわゆる友人を増やしたいなと思いはじめている。バーでもなんでも良いので、人と会う習慣を作りたい。できれば閉鎖的に似たような同じ人と会うのではなく、幅広く多くの人と会うようにしたい。