スプリントゴールは「集中」をつくるためのもの
スプリントゴールを常に高めに設定したり(オーバーコミット)、絶対達成すべきというノルマのように扱っているチームを時々見聞きします。 そこで、スクラムにおけるスプリントゴールの効用とは何なのか?を考えてみます。 スプリントゴールの目的の1つは、スクラムにおける5つの価値基準の1つである「集中」を促すためのものと考えます。
スプリントゴールが明確にあることで、なにに取り組めばいいのか?の判断がしやすくなります。また「あれもやった方がよくない?」といったことがスプリントバックログに入り込むのを防ぐこともできます(もちろん必要であれば入れますが)。
さらにスプリント中で見つかったことについても「スプリントゴールに到達するために必要か?」という観点で判断しやすくなります。
いずれも「チームがスプリントゴールに到達するためにやることはなにか?」という集中を促すものです。
言い換えると、スプリントゴールに到達することに関係ないことをできるだけ入り込まないようにしつつ、スプリントゴールに到達する作業に集中しようよって話になります。
この観点から考えるとスプリントゴールが同時に複数あることは、集中することを妨げることにもなりかねないです。
また時々、チャレンジ的な意味合いでスプリントゴールを経験主義に反して、高めのスプリントゴールを設定しようとする振る舞いを見ます。本来、それがあろうがなかろうがチームはベストを尽くすという前提があれば関係はないでしょう。
そして、高めに設定すること自体は「集中を促す」という点では特に意味は持たないので、むしろ良くないことかなと思います。
繰り返しになりますが、スプリントゴールはチームの集中を促すためにあります。この観点で自分たちのスプリントゴールの質を検査してみるのも良いと思います