うまいモブワークの特徴
このメモは?
支援先でモブワークについて出た質問(特徴、マインドセットなど)についてこれまでの経験をもとに書いたものです
うまいモブワークの特徴
モブワークにおいて、うまくいっている状態には共通する特徴があります。これがすべてではないですし、必ずしもこれが絶対にあるというわけではないですが、少し整理してみました。
※ペアワークやチーム活動にも応用できる部分はありますが、ここではモブワークを中心に説明します
必要な情報が見える化されている
モブでみんなが同じ場所、作業をしているとは言え必要な情報はある
たとえば…
「今、取り組もうとしているストーリーのゴールはなにか?」
「ストーリーを完了させるためのタスクにはどのようなものがあるか?」
「今、どのタスクをやっているのか?」
ホワイトボード(オンラインならMiroなど)などみんなの見えるところに書いておく
理由
これによって誰かが途中から参加しても状況が把握できる
集中を促すことができる
長々議論するよりもすばやくアウトプットをしている
設計の方向性やコードの書き方、内容などを長々と議論しない
設計をホワイトボードに絵を描いたり、実際にコードを書く
実際にアウトプットすることでみんなが"同じものを見る"状態に近づくことができる
理由
みんなで同じものを見ることができ、共通認識が揃えやすい
アウトプットが出ていることで前に進んでいる自信を持つことができる
みんなで1つの問題をフルボッコにしようとしている
みんなが今取り組むことに集中している
それぞれの特性、知見、経験を活かして貢献しようとしている
自分の考えやアイデアなど気軽に発話されているのでわりと騒がしい
理由
それぞれの特性や知識、経験を活かすことで問題を早く、効果的に解決できる
モブワーク自体が頻繁に改善している
たとえばモブワークが1周回るごとにやり方や場をふりかえり、場を改善する実験に取り組んでいる
理由
人同士の協働をより効果的に活かすことができる
うまいモブワークに近づくためのマインドセット
「うまいモブワークの特徴」を支えるために、次のようなマインドセットと行動の心がけを持つとよりうまくいきます。
自分のアイデアが唯一の正解ではないと思っている
他にもアイデアはあるし、なんなら自分のアイデアよりもっと良い可能性が普通にあると思っている
自分のアイデアを出すことは(他の人のアイデアを引き出すという意味で)場への貢献という考えを持っている
違う意見が出たり、自分のアイデアが採用されなくても気にしない
その瞬間に全部を完璧に深くわからなくても、今はいいかと思える
やっていく中で理解が深まってくることも多い
もちろんケースバイケースで全くなにを言っているかわからない場合は聞くのも1つ
ドライバーをやるのも1つ
特に最初の頃は、それぞれの感覚や理解度、進め方といったことが噛み合わないことが多いがそれを許容できる
その中でも「どういうところが違うんだろう?」「どういう点が違うからこうなっているんだろう?」と他者の様子や考えていることに関心を持つことができる
うまいモブワークの注意点
最初はうまくいかない。「これなら1人でやった方が効率が良い」と思うことも多い
2,3周後くらいから効果を感じるチームも多い
モブワーク(ペアプロもですが)むっちゃ疲れるので適宜に休憩しましょ
持続可能性も大事
各自それぞれの環境(オンラインならなおさら)や特性は違います。それらを考慮しながら個別に休んだりすることも必要
#仕事のやり方 #モブプログラミング