POとPdMの役割や位置関係の現場によっての違い
このメモは?
"プロダクトオーナー(PO)"と"プロダクトマネージャー(PdM)"、この2つの役割や位置関係が現場によって違うので、それを少しだけまとめたもの
前提
そもそもプロダクトオーナーは(アジャイルなやり方の1つである)Scrumで語られてる存在。なので、Scrumでないチームにプロダクトオーナーという役割は存在しない(もちろんオリジナルに作ったのであればそれは存在する)
POとPdMの役割や位置関係の現場によっての違い
これまで大きく4種類を見たことがある
1. 外と内の関心事の違いによる位置関係
2. 抽象と具象の違いによる位置関係
3. 経験の違いによる位置関係
4. 同一人物
外と内の関心事の違いによる位置関係
プロダクトマネージャーが外側のことを、プロダクトオーナーが内側みたいな位置関係
外側はマーケティングやセールス、カスタマーサクセスなど
プロダクトを"より多くの人に効果的に使ってもらう"ことにフォーカスするイメージ
内側は開発者(デザイナーも含む)と共にプロダクトそのものを作り上げることにフォーカスするイメージ
この場合の位置関係はフラットに近い関係になる(バディのような関係)
実際は、組織の文化やビジネスモデルによってどっちがリードするかは変わる
抽象と具象の違いによる位置関係
プロダクトマネージャーは事業全体にフォーカスし、POはその事業の一部分にフォーカスするという関係
"事業の一部分"は、新規利用者の獲得や利用者体験の最大化などのテーマの場合もあれば、Webプロダクト、モバイルプロダクトのようなプラットフォームによる切り口などいくつかある
そのため1人のプロダクトマネージャーに複数人のプロダクトオーナーという構造になることが多い(まれに1対1もある)
経験の違いによる位置関係
経験のあるプロダクトオーナーがプロダクトマネージャーと呼ばれ、その下に(相対的に)経験の浅いプロダクトオーナーが複数人がいる構造
この場合、プロダクトマネージャーが何に責任を持っているかは組織による
抽象と具象の違いによる位置関係のように事業全体に責任を持つこともあるし、プロダクトオーナーの育成に責任を持つ場合もある
同一人物
前述したようにプロダクトオーナーはScrumの役割の1つであり、プロダクトマネジメントをする存在
なので、プロダクトオーナー= プロダクトマネージャーというもの
組織やプロダクト、サービスがまだまだ小さい時にはよく見る
余談
プロダクトマネジメントの“やらなあかん範囲“はとても広く、1人で全部を実際にやるのはかなり無理なので、そのあたりは周りを巻き込みながらやることになる