新しい取り組みを始める前に撤退ラインを決めてみる
状況/背景/コンテキスト
それなりに必要な時間とお金、そして人のパワーが必要で、かつ、うまくいくかどうかがあまりわからないような新しい取り組みをする時
「新しくメディアを立ち上げて毎週2本の記事を公開しよう」という新しい取り組みをしようとしている
解決したい問題
続けていく中で、このまま続けるのか意思決定が明確になされないまま、時間、お金、人のパワーを使い続けてしまう
当初求めていた結果が得られない可能性が高くなってきても、その取り組みを止めることができない
解決策
取り組みを始める時に撤退ラインを決める
「3ヶ月後に閲覧数が1日あたり1000に満たなければ止めよう」
「3ヶ月後に閲覧数が1日あたり1000に満たなければ止めるかどうかを決める場を持とう」
現状と撤退ラインの差分を定期的に検査するようにする
「2週間に一度や現状の閲覧数を集計して作戦をアップデートする時間を持とう」
結果
うまくいかないことがわかってきている取り組みに時間、お金、人のパワーを使い続けずに済む
止める中で、それまでやってきた取り組みの学びを整理することができる
新しい取り組みを始めることができる
以前の取り組みとの関連次第ではあるが、学びを活かして進めることができる
説明
この取り組みを始めてから撤退ラインを決めることもできます。しかし、取り組みが始まると前に進めることで忙しくなったり撤退ラインを考える時間が十分に取れなくなることもあります。また、良くも悪くも前を向いて取り組んでいる中で、このような撤退ラインを決めること自体に心理的なハードルを感じることもあり、結果として撤退ラインが検討されないまま時間が過ぎてしまうことがあります。
取り組みを始める前から、上手くいかないことを想定することに後ろ向きなイメージを持つこともあります。撤退ラインは上手くいかないこと、方向転換することを素早く検査、判断して、ふたたび取り組むことができる時間、お金、人のパワーの浪費を防ぐためのリスクマネジメントの1つと考えてみると、先に考えておくことは有用だと考えます。