兼任スクラムマスターから専任スクラムマスターへ
状況/背景/コンテキスト
兼任だったスクラムマスターが専任にチャレンジしてみる
チームはスクラムやスクラムマスターについてそこまで深く理解していない
兼任のスクラムマスターは開発者のタスクをやっており、それがチームのアウトプットに影響を与える度合いがそれなりに大きい
解決したい問題
いきなりの専任を長期間開始することになると、スクラムマスターに対する理解の状態もあり、チームが困惑する
「なんでスクラムマスターは開発タスクをしないの?」みたいな声も出る
チームのアウトプットへの影響が出ることが心配事になる
時にはチーム外部からの介入が発生する
解決策
スクラムマスターの役割や価値、そしてそのための代表的な活動について知ってもらう
例えば、ScrumGuideを用いて説明をする
いったんの期間を決めて活動する & その活動の中ですることを知ってもらう
例えば、1〜2週間の期間、観察とデータ収集(バックログを見たり、雑談したり)をして状況を理解する
それを元にカイゼンのためのバックログを作り、みんなと共有していく
2週間でわかったことを元に、活動しつつ観察をさらにすることも1つ
結果
スクラムマスターの活動にフォーカスすることで、よりうまくなるためのヒントを見つけることができる
すぐに取りかかりそうな改善項目だけでなく、中長期的に継続的に価値を届けることができるチームに近づくことができる
スクラムマスターの活動をチームや関係者が理解することで協力を得られやすくなる
補足
スクラムマスターに対する理解をチームでそろえて、チームがパフォーマンスを上げやすくなる状況をスクラムマスターがリードできる活動を作ろうという話です。
多くの場合、これらの共通認識や期待のすり合わせができていなかったりして、うまくいかなったりします。