プロフェッショナルとは、“なろうとし続ける”こと
プロフェッショナルとは何か。 この問いは、経験の長さや役割、役職に関係なく、誰にとっても考え続ける価値のあるテーマだと思います。
たとえば「あなたはプロフェッショナルですか?」と聞かれたとき、 まだ1年目だったり、経験が浅い人は「自分は(まだ)プロフェッショナルではない」と答えるかもしれません。
しかし「プロフェッショナルであろうとする」「プロフェッショナルを目指そうとする」ことは、 誰にでもできる態度です。
それはすでに高い専門性や経験を持つ人にとっても、より高いレベルのプロフェッショナルを目指す姿勢は必要だと考えています。
では、プロフェッショナルであろうとするとは、どういうことなのでしょうか。
まず、自分の調子や気分、好き嫌いによって仕事の質を変えないこと。
どんな状況でも一定の仕事の質を保とうとする態度は、プロフェッショナルの基本だと思います。 相手や環境がどうであれ、自分の出すアウトプット、せめて自分の行う活動に責任を持ち続ける。これは一朝一夕にできることではありませんが、日々意識し続けることがその姿勢を形づくります。
そして、自分の専門を磨き続けること。今あるスキルや知識に満足せず、学びや投資を続ける。 さらに、自分の専門に隣接する領域にも目を向けて、新しい知見や視点を取り入れていく。 こうした積み重ねが、より広く深く価値を生み出す基盤になります。
もうひとつ大事なのは、自分の専門性を他者にとって課題解決、価値に変換できることです。
どれだけ知識や技術があっても、それがチームや利用者、顧客に還元されなければ意味がありません。 相手の課題や文脈を理解し、自分の力をそこに結びつけることができる人は、単に「スキルの高い人」ではなく、本当の意味でのプロフェッショナルだと思います。
そう考えると、「プロフェッショナルになった」と言い切れる人は少ないかもしれません。 けれど、「プロフェッショナルであろうとする」ことなら、誰にでもできると考えています。そして、そういう人が多いチームや組織ほど、信頼され、成果を出し続けるチームになるのではないかと思います。