ゆとりを作るための作戦:「○○さんしか知らない」を減らす
このメモは?
ある伴走している現場で「○○さんしか知らない」状況が起きており、それが1つの原因になりゆとりが取れていないのでは?と考えて、書いた短い文章です。
ゆとりを作るための作戦:「○○さんしか知らない」を減らす
普段、チームで仕事をしている中で「特定のメンバーしか知らない(業務/情報/タスク)」にはどんなもの、どれくらいありますか?このような「特定のメンバーしか知らない」が多くあると、そのメンバーが休んだ時に他の誰も状況がわからずにどう動いていいか迷ったり、推測で動いてムダが発生したりします。また、わからないからと待ってしまうとスピード感が失われ、機会損失にもつながります。
次に、その特定のメンバーの観点から見てみましょう。それに関する業務やタスクは(自分しかできないが故に)自分がやることが当たり前になってしまいます(チームの意思決定もそのように進みがちです)。その結果として、特定のメンバーが安心して休むことが難しくなったり、他のことに取り組む余裕がなくなったりし、結果的に成長の機会も少なくなってしまいます。このような状態は、チーム全体としての「ゆとり」があまりないように感じられませんか?
また、他のメンバーから見ても、特定の業務やタスクを自分でもできるようになることで、個々のスキルが向上し、チーム全体として柔軟なフォーメーションを取りやすくなります。それは結果としてゴールに到達する可能性を高めます。
つまり、「知識の属人化」を減らすことで、特定のメンバーを含めたチーム全体のゆとりを生み出すことにつながります。そのゆとりが学びと成長を促し、結果的にチームが成果を出す(=ゴールに近づく)可能性が高くなります。
では、その「知識の属人化」を減らすためにどうすればよいでしょうか?以下のような方法を試してみるのはいかがでしょうか?
特定のメンバーの業務/情報/タスクで「もしそのメンバーが1週間休んだら、他の人が何もできなくなることは何だろう?」を書き出す
「パートナーXさんとの連絡(DMでやっている)」「ツールYを使った画像作成」など
書き出したものを「より重要なもの」「すぐに他の人も共有できそうなもの」といった軸で優先順位をつけて並べる
より重要で、かつ、すぐに他の人も対応できそうなものから、どのように共有していくかアイデアを出し、取り組んでいく
一気に完璧にする必要はなく、少しずつ「知識の属人化」を減らしていくことを目指すと良いでしょう
まとめ
特定のメンバーに依存する業務や情報を洗い出し、共有化することでチーム全体のゆとりを増やす。
重要度と共有のしやすさを軸に優先順位をつけ、小さくても着実に知識の共有を進める。
チーム全体での学びと成長を促進し、ゴールに向けた達成可能性を高める。