ふりかえりを効果的にするTips:取り組む項目を1つにする
取り組む項目の問題
1週間に1回など定期的に実施されるふりかえりを見ていると、取り組む項目、ネクストアクションが多いことがあります。取り組む項目すべてを実施したり、実験できればいいのかもしれませんが(※)、次のふりかえりで確認しても実施されていないことが多く、ひどい場合は忘れられていることさえあります。 ※一度に多くの実験に取り組むと、どれが効果的だったのか分かりづらくなります。
取り組む項目を1つに絞る
ふりかえりのフレームや目的によるとは思いますが、基本的に取り組む項目を1つに絞ることをオススメします。いくら良いアイデアが出たとしもそれが実施されなければ改善されませんし、ふりかえりの価値はチームのやり方やあり方が改善され、成果がより出るようになっているかにあると考えます。
取り組む項目の効果的な取り扱い方
1つに絞った項目がタスク(例:XXのライブラリをバージョンアップする)ならチームのタスクリスト(Scrumなら次の]スプリント]のスプリントバックログ)に入れて確実に実施されるようにします。極端かもしれませんが、最優先タスクとして取り組むのも効果的です。 項目が振る舞い的なもの(例:問合せがあれば1時間以内に一次返信をする)であれば、全員が日々目にする場所に載せるなどします。たとえばチームのポータルページやSlackで定期的に流れるようにするなども1つです。
また振る舞い的なものの場合は特にお互い声を掛け合ったりして(良い意味での)相互監視をしてその振る舞いが行われることに取り組むのも1つです。このようにチームで取り組むことで次のふりかえりで取り組んだことを検査しやすくなります。
まとめ
ふりかえりを効果的にするには、取り組む項目を1つに絞り、それを確実に実行することが重要です。
タスクなら優先順位を上げ、振る舞いなら全員で意識的に取り組むことで、次回のふりかえりで成果を確認しやすくなります。