なにに責任を持つのか?なにをするのか?を言語化して名前を付けるといいんじゃない?
抽象度の高い肩書きだと、その人に対して期待することが人それぞれ異なることが多いです。また、そのことに気づくのに時間がかかりがちです。ここでの抽象度の高い肩書きというのはプロジェクトマネージャーといった横文字だったり、事業責任者といった一見、聞きなじみのあるものです。
聞きなじみのある言葉によって、実際はいろいろな差異があるにも関わらず「この肩書きということは○○に責任を持つことだよね。○○をするんだよね」という暗黙の期待がそれぞれの中に生まれます。
もちろん厳密に定義することはできないし、そこまでする必要がありませんが、"だいたい"の共通認識がないと物事はうまく進まなかったりします。なので、その"だいたい"がどうなのか?を検査する必要があります。
たとえば、「○○(例:プロジェクトマネージャー)がいるとなにが起きる?いないとなにが困る?」といった問いに答えようとすることでその○○に期待されている成果や責任の範囲が見えてくることもあります。
また「○○がどのようなことをやっているとみんなは安心する?もしくはやっていないと不安になる言動はなに?それはなぜ?」と言動とその背景の問いに答えようとすることでも期待することが現れてくることもあります。
また肩書きを最初から作って付けるのではなく、これからの取り組みを成功するために必要なことやそれを実現するために必要な活動、スキルを洗い出して、それらを整理したりまとめた事柄を実行する役割に対して名前を付けるというアプローチもあります。
最初からこういうことを洗い出せるとは限りませんが、これまでの経験や現状のわかっている情報から始めていき、途中で新たなことがわかったらそれを随時アップデートしていくというやり方が良いです。