ヒッピー
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1960年代後半にアメリカのベトナム反戦運動や公民権運動を中心とする反体制運動から生まれた、「ラブ&ピース」を提唱し自然回帰を目指す若者の総称およびそのムーブメント。語源については諸説あり定かではない。60年代後半は、フランスでは学生を中心とした五月革命が起こり、日本でも学園紛争が多発するなど、既存の政治や文化といった価値観にアンチテーゼを唱える機運が若い世代を中心に世界的に高まっていた。アメリカの反戦運動、公民権運動はそのなかでも最たるもので、そうした運動を通じて、ヒッピーたちはコミューンと呼ばれる共同体を作ったり、マリファナ等の薬物の使用で精神解放を目指すなど、自然回帰的な思想のもと活動を行ない、大きなムーヴメントとなった。長髪にひげ、ジーンズやフォークロア調の衣服など、既存のものとは異なるヒッピーのスタイルは、アンチ・ファッションの代表的な例であると言える。ヒッピー・ムーブメントは日本をはじめ世界中に波及していったのち、70年代初頭には衰退していくが、彼/彼女らのファッションは、ヒッピー・スタイルとしてファッション産業のなかに取り入れられ、現在も定期的に流行のキーワードとして登場するようになっている。