カリフォルニア・イデオロギー
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東 浩紀は1970年代から80年代にわたるハッカー文化の中に二面性を見出し、「ハッカーたちは、プログラミングのような専門技術の習得に大きな価値を置くが、同時にその技術は大衆と共有すべきものだと考えている。また彼らは、コンピュータの普及が従来の権力や社会体制を破壊するものだと信じながらも、同時に金銭的な成功を追及している」と主張する。即ち、MIT時代のエリート意識に支えられたハッカー意識と、大衆と共にコンピュータの可能性を共有しようとする意識、またそれによって社会を変革しようとしながらも、社会の中で金銭的な成功を求めるという、ともに矛盾した感情を持ち合わせているというのだ。