どっちもどっち
観相学がもたらした、顔の観察によって内面が見えてしまうのではないかという恐怖を、いくつかの小説で見ることができる。
1907年に発表されたO・ヘンリーの「マディソン・スクエア・アラビアン・ナイト」には、モデルとなる人物の隠された本性をその顔の描写に表してしまう肖像画家が登場する。彼はそのせいで疎まれ仕事をなくし、路上生活者となる。
1918年に発表されたJ・D・ベレスフォードの「人間嫌い」には、相手の顔に醜い本性を見て取ってしまう男が出てくる。彼はそれを見るのが嫌で婚約者と別れ、孤島で孤独な隠遁生活をしている。面白いのは両者とも、内面を見た側の人間が不幸になっている点だ。
こんな深く掘り下げられるとは...wkiyopikko.icon
どんどん掘り下げて行きますyo3.icon*4