洞察力のサブセットは「集める」と「つなげる」
次に、「洞察力」のサブセットの一つ目は「集める」だ。 さまざまな情報を集め、整理し、意味を理解することにワクワクするタイプである。
「つなげるエネルギー」の強さは「地頭のよさ」に近似する
もう一つの洞察力のサブセットは「つなげる」である。ちなみにこの「つなげる」という感覚を、ビジュアル的に理解していただくうえで、とてもよくできている図があるので紹介する。
https://gyazo.com/2a314bfeb9898761a5d3a0b593e7889b
この図は、システム理論家であり、組織変革の教授であるラッセル・アコフによる図説だが、ここでは人間の情報処理の次元は次の5つの段階に分類できると説かれている。(最後のユニコーンの絵は彼のジョークで、最終段階を陰謀論としている...という、どうやらプレゼンのオチのようだ)。 2. 意味を持つ「情報」
3. つながりを示す「知識」
4. 離れたものの共通項を見出す「洞察」
5. そして、その共通項をつなげる筋を見出す「叡智」
例えば、「鉛筆とワインの共通項は何?」みたいな質問があった場合、それに対して考えることにポジティブなエネルギーを感じる人は、「つなげる」サブセットが高いと評価することになる。
たとえ答えが出なくても、思考過程が楽しそうだったり、もし「いいものは、まろやかだ」とか、うまいこと繋がる答えが閃いたときに飛び上がって喜んだりするような人が、それに当たるだろう。
ちなみに、学校教育における秀才は、「集める」は強いが、「つなげる」は苦手というタイプが実は多い。日本の受験システムがそうなっているからとも言えるかもしれない。
洞察力のエネルギーは、いわゆる地頭の良さと近似する概念と言えるだろう。