ドイツでの立ち回り(2018/05/25~05/31)
出張でドイツのOberhausenに来てる。いろいろ知見をメモる
地理
Düsseldorf(DUS, デュッセルドルフ)の北30kmくらい
最寄り空港はDüsseldorf国際空港で、成田から直通便で行った(最近できたらしい)
デュッセルからさらに南に行くと、大聖堂で有名なKöln(ケルン)市
Dortmunt(ドルトムント)の西50kmくらい
日本との時差は-7時間。日本の人が夕方家に帰り始める頃にドイツの人は朝会社に着く
いわゆる西岸海洋性気候というやつなので春夏は日本より少し温暖。その割に緯度は樺太くらいで、タイムゾーンの都合もあってすごく日没が遅い(夏は21時過ぎとかになる)。当然冬は長いらしい
中西部(ルール地方)の都市
ドイツのこのあたりは「平らな森」。主要駅から少し離れれば土地がひたすらあるので建物同士の間隔が広い。
ありていに言って田舎だが、関東平野以外はどこもそれなりに起伏がある日本で育った人の感覚でいう田舎とはまた違った感じの田舎。
Centro(ツェントロ)という国内最大の複合商業施設(モール+レジャー施設みたいな)がある。要はイオン。逆に言うとそれくらいしかない
治安は良い。デュッセル市内でも警官は少なく、いわゆる「交番」は見当たらない
言語
空港とか駅とかホテルなんかの渉外役をする従業員(≒ 何がしかのカウンターにいる人)ならまあだいたいは英語で会話できる
それ以外だと、「英語で話せば意図は伝わるが、英語で返してはくれない」パターンはよくある(まあドイツに限らずどこでもこれはありそう)
移民系の人はドイツ語しか通じないケースも結構ある(英語でもニュアンスは伝わる、程度)。逆にドイツ人っぽい人は英語も概ねOKなことが多い
"Bitte"(ビッテ) -> 英語でほぼ"Please"。そこらじゅうで使われる。Bitteされたらなにかを要求されている
状況によっては"You're welcome"的なニュアンスのこともある
あとはノリでいけ
物価と支払システム
雑に日本の1.1〜2倍くらいの物価。もちろんものによる
後述する公共交通料金は高めで、だいたい2倍くらい。業務の出張なので日当が出ているのだが、あまり移動しすぎると交通費が結構キツくて、自腹が増える
タクシー料金は、距離比では日本の首都圏とそれほど変わらない感覚。公共交通料金と比較した比率でいうと少し安いかも。とはいえ距離感がわからないので思わぬ高額となりそうで危険である
有名なAutobahnがあるので、少し離れた都市にも軽快にすっ飛ばしていってくれるのだが、みんなが利用しているため渋滞もそこそこ多い。特に帰宅時間帯
レストランやバーなど、ビールは流石に安くて1杯2~3ユーロくらい、つまみやサラダのみなら5ユーロくらいから、食事は1人前7~10ユーロくらいから
マックなどの安いチェーン店やケバブ屋などの屋台系は5ユーロ前後から選択肢があり、サイズは日本のと比べたらそれでも十分デカイ
ビッグマックは日本のそれと全く同じだった(当然材料の質は多少違うだろうけど)。さすがビッグマック指数に使われるだけある とはいえEuroShop(日本で言う百均)もあるし、スーパーやドラッグストアっぽい店に入ればそれくらいの価格帯から飲み物やスナック、生活用品なども買える
東南アジアなど、日本人の感覚で言えば安価で「贅沢」できてしまう国々と比べなければまあ普通っちゃ普通だが、何でもホイホイ現地で買ってしまえばいいという物価ではないので、必要そうな生活用品は一通り持っていったほうがいい
飲食店は、10%程度のチップ含めた金額で精算するケースもちょいちょいあるが、注文した額面そのままの場合もあり、まあ場所による
なにか飲み物を買うとき、額面に加えてデポジット(25ユーロセント?)が加算され、空き瓶やペットボトルを店や通り沿いの回収ボックスに入れるとデポジットが戻ってくる、というシステムが広い範囲で適用されている。ペットボトルをめんどくさがってゴミ箱にただ捨てると日本円で40円くらいずつ損をする
空き容器回収マーク
https://tokuhain.arukikata.co.jp/berlin/images/P1130220.JPG
意外と現金主義
もっと観光地な街ではまた違うかもしれないが、初っ端の空港から乗ったタクシーも現金だった。
そのへんの店でちょっと飲食した場合も、店員の想定はだいたい現金で、クレカ決済を頼むとハンドヘルドを取りに一旦戻るという動きがしばしば(飲食店は席精算が多い)
とはいえ使えないことはそんなにない。現地の大多数の人が普段あまり使っていないだけ
ちょっと検索するとでてくるが、クレジットカードの利用率(普及率ではなく)でいうと確かにドイツも日本並みかそれより低い統計がでている。(2018年現在)
デビットカードはそこそこ普及しているが、それ含めてもそんなに使われていない模様
その影響で設備投資が乏しく、UI/UXが悪い機械が使われているケースは多い
いずれにせよ韓国やカナダなどの電子マネー天国、クレカ天国とは比べられない。まごつきたくないなら多めに両替していったほうがいいと感じた
キャッシング可能なATM("EC-Automat", "Geltautomat")はどこでもそこそこたくさんあるので、クレジットカードの海外キャッシングオプションを申し込んでおくと、現金がないとにっちもさっちもいかない状況を回避できて安心
ちなみに、店は土日休みが多い(少なくとも日曜はほとんど休み)。やってても早めに閉まるとか。ホテルで食事できない場合は要注意
大型スーパーっぽいのが月〜土営業だった
チェーン店っぽい飲食店は日曜も営業していた(マックなども含む)。Centroのフードコートだと半分くらい
ガソリンスタンド(兼コンビニ的なやつ)は日曜もやっている模様
飲食店以外は平日でも18時までとかが多いように見える。金曜はとっとと閉めるとかもある。まあそりゃね。日本と比べちゃいけない
通信
結論: 韓国と日本はすげえ(通信回線の快適度という意味で)
現地事業者はVodafoneだった(ほかの事業者の電波を掴んでいるタイミングもあったかもしれないが、見てる限りではほぼVodafone)
ざっと調べた感じ、提携している現地通信事業者がどこであるかは基本書いてないか、どこかに書いてあるとしても調べにくい
主要幹線道路や鉄道沿線なら4G電波を掴める。4G掴んでる間は快適
一方、それ以外の地域では3Gしか掴めないことも多く、その間は(特に移動中だと)お察し
ホテルが3Gしか飛んでなくて微妙だったが、そんなに混んでないので実用上は十分だった
鉄道で町と町の中間あたりなど、なにもないあたりでは普通に圏外になったりする
日本でも場所によっちゃそうだが、人が多い時間帯&場所だと電波は掴んでいても帯域が逼迫している状況に結構なる
デッドマン・ワンダーランドのコスプレしてる人がいて懐かしい気持ちになるなど
が、流石にデュッセルは大きな都市なので4Gも飛んでいて、そっちを通していれば困らなかった
https://gyazo.com/92ff12df15df494b42472cf0af714ae2
↑のサイトで見る感じ、Deutche Telekom(T-mobile), O2, Vodafoneの順に良いらしい。
つまりVodafoneはハズレ(今後良くなっていくだろうけど)。現地事業者がわかるなら、Deutche Telekomと提携してるやつを借りていくのがいいのかも
例えばauの海外プランを見ると、複数事業者利用可能かつTelekom, O2のLTEを使える模様 そもそもスマホ見ながら歩いてる人がほぼおらず、店に入ってもずっとスマホ使ってるような人はほとんどいない。日本人スマホ使いすぎ、中毒だと再認識
公共交通
チケットシステムは鉄道、バス、トラム(路面電車)で事業者問わずほぼ共通化されている
いわゆる在来線で、地方の都市間を結ぶ普通列車がRB; Regional Bahn、都市間の長距離路線はIC; Inter City、それぞれEがつくのはたいていExpress
単一あるいは少数都市近郊の(路面)電車がS-Bahn,地下鉄がU-Bahn。S-Bahnとバス同じようなくくりで、乗り場も同じだったりする
アプリがよくわからなければGoogleでも十分だが、駅内の到着ホームなどはGoogleだとわからないのでアプリも役に立つ
EU圏内で国境をまたぐ長距離鉄道もあるので、間違えて乗ってどっか行ってしまわないように注意
価格は基本的に区間制で、検索した限りだと地方・都市ごとに価格は異なるはず。以下はOB周辺の価格、駅で区間表見たざっとのイメージ
A → 近場、初乗り。OB中央駅からCentroのあるNeue Mitte駅までなど。バス移動の距離の多く。2.9ユーロ
B → RBの鉄道で3〜5駅くらい、主要都市とその周辺都市。DUS-OB間など。5.9ユーロ
C → RBの鉄道で5駅くらい〜、主要都市間。12.5ユーロ
D → 遠乗り
それ以上のもある。州またぎで追加の税金が載ったりとかもあるらしい
買ってすぐのみ有効の"EinzelTicket"(Single ticket)が基本。回数券や1日券、周遊券などもある。観光するなら1日券や周遊券を買うのが楽かもしれない
改札はなく、車内でランダム検札。現在の日本の主要都市圏とは大きく違うので注意
この辺の話は有名で、検索すればたくさん出てくる。
"Trust but verify"という主義で、基本的には何もチェックしない。
が、ランダム検札して無賃乗車が判明すると即罰金(2018年現在60ユーロ)。観光客も例外なし。次の駅で連れて行かれるらしい
罰金が一律60ユーロとそこそこ高いので抑止力になっている
券売機のすぐそば、あるいはホーム入り口など、S-Bahnやバスなら乗降口にオレンジ色の機械がある。これがEntwerter、「打刻機」(入場証明機)で、超重要
要はこれが改札代わりで、チケットは打刻されて初めて有効(使用済み)になる。1チケットに付き必ず1打刻必要
https://gyazo.com/b4cdb3e94f75ba3b910e44917fd32207
券売機によっては打刻済みのチケットを発行してくれる(買った駅名や時刻が印字されている)ので不要なのだが、物によってはそれらがないので、手動打刻しなければならない
打刻済みのチケット:
https://gyazo.com/9fe4725288ad39e841db0e83d0d2b8bb
なんか機械持った人に車内で"Bitte"と言われたらそれはチケット見せろということなので、見せる。
打刻されているか確認されて、問題なければOKで返ってくる。
なにか言われたら区間外か、打刻忘れか、EinezlTicketの使用時間が過ぎているか。罰金払ってください
券売機は日本のごちゃごちゃした感じのものと比べるとだいぶシンプル(悪くいえば古臭い)なので不安になるが、カード挿入口とテンキーが付いているものであれば一応クレカも使える
が、反応が悪かったり、処理が遅かったり、別の店では使えても券売機では失敗するカードがあったりと、渡航者泣かせなところがある
20ユーロ紙幣が使えないやつが結構ある。仕方ないので自販機や売店で崩す
バスやトラムの運営会社はいろいろあるっぽいが、前述の通りシステムは共通
チケット区間も共通している、たとえばB区間で買ってDUSで打刻しておけば、
DUSで鉄道に乗り、OBで下りる
そのチケットのままOBでトラムに乗り、Neue Mitte駅まで乗って良い(検札係がきたら、同じチケットを見せれば良い)
電源
このタイプ(横並び円形端子x2、幅狭)
https://gyazo.com/e8b169d487b400cd577bb5d71c0d2e19
イモトのWifiには無料で付属してくる
電圧は230V。Apple製品など100-240V対応のAC/DCアダプタならそのまま使える
最近は携帯するデバイスが増えたので、タップや、タップ付きアダプタを持っていくと便利そう
ラップトップPCがあるなら、そのUSBポートをタップ代わりにしてもいい
本体がスリープ中だとUSB給電が止まるラップトップも結構あるので注意。macbookはそのへん優秀