「右翼」の戦後史
#読書メモ
「右翼」の戦後史 (講談社現代新書)  安田浩一
https://gyazo.com/99dc1ebbed7724b827a5baa285917102
右翼というものがどういうところから出てきて、どんな変遷を辿ったのか
とにかく著者がネトウヨが嫌いということが徹頭徹尾伝わってくる
紹介されている右翼の面々の思想とか行動を考えれば納得感はある
最後のほうで紹介されてきた右翼との違いを強調されている
戦前の右翼はどちらかといえば革新勢力で、左翼から転向した人も多かった
国家社会主義
日本には階級闘争で文明が進んできた歴史がないので、マルクス的な唯物史観に納得感がない
天皇が平等な社会を作ることを望んでいるので革命を起こそうとする
GHQ下で右翼団体が活動する方便として「反共」が使われた
そして国家権力と結託していった
当時の木村篤太郎法務大臣が右翼とヤクザを集めて反共抜刀隊を作ろうとしたりもした
吉田茂の反対で頓挫
60年安保のときもアイゼンハワー大統領来日の警護のために似たような団体が作られたりしたが、来日自体が無くなった
ヤクザ・右翼・政財界の関係ができていく
学生運動
三島由紀夫
学生による革新的な右翼勢力もあったが、左翼勢力が内ゲバで衰退するにつれ衰退してしまった
生長の家
教祖が右翼的な政治発言をする
日本会議の母体だったが、日本会議になる前に脱退
現在は政治活動をしていない
日本会議
元号法制定あたりから大衆運動として盛り上がる
ネトウヨは既存の右翼とはだいぶ違う
ほとんどの人が政治活動の経験がない
「楽しい」からやっている
カウンターデモとの争いが激化して、打ち上げもやりづらくなり、楽しくなくなってしまった