シーンの使い方
1.はじめに
シーンとは、1つのプロジェクトで複数のタイムラインを作成する機能のことです。
また、それぞれのタイムライン自体をシーンと呼びます。
シーンのメリット
アイテムの役割がはっきりする、レイヤーが見やすくなる
映像エフェクトや模様の自由度が上がる
この記事の内容を実践する場合
この記事では、1920x1080, 60fps, 48000Hzのプロジェクトを新規作成しています。
プロジェクトの新規作成方法:プロジェクトを新規作成
2.シーンの追加
タイムラインの上部にあるタブがシーンです。
初期ではメインという名前のシーンのみが存在しています。
普段編集で使用するシーンのことをメインと呼びます。
https://gyazo.com/a056ab16f27f8fe0544d9513e92f6d15
シーンが1つだけでは何もできないので新しくシーンを作成します。
これにより複数のタイムラインで編集ができるようになります。
メインタブの右側にある + ボタンをクリックします。
すると、メインの右にシーン1というタブが追加されます。
https://gyazo.com/dfa7ce0d96c56bf6a3523d378ba88a1e
新しく作成したシーンにはアイテムが1つもありません。
ここにアイテムを追加していきます。
タイムラインを右クリック>図形アイテムを選択
これでシーン1に四角形が追加されました。
アイテムの長さはそのままの5秒にしておきます。
https://gyazo.com/298fe6afdd44160944be7aef1d8b21f1
時間の変化がわかりやすいように四角形の回転角を30° → 750°で直線移動させます。
https://gyazo.com/3f2811dc6279ca5a3837f5fe22a1243b
3.名前の変更
シーンを多く作ると、シーン1, シーン2, シーン3, …のようにシーンが増えて管理が大変になります。
そこで、シーンに名前を付けます。
シーン1タブを右クリックして、名前を変更を選択します。
https://gyazo.com/7ca65cd7e4edce1d60344150d959b79c
ここでは、サンプル四角形という名前を付けます。
https://gyazo.com/a9deb36635e5384682c9023c6dded28c
4.シーンアイテムからの利用
次に、メインタブをクリックしてメインに移動します。
メインにはサンプル四角形での編集は反映されていません。
他のシーンの映像を利用する際は、シーンの映像を表示したい場所にシーンアイテムを追加する必要があります。
タイムラインを右クリック>シーンアイテムを選択
タイムラインにシーンアイテムが追加されます。
次に、どのシーンを表示するかを設定します。
追加したシーンアイテムのアイテム編集エリアのシーン>シーンでサンプル四角形を選択します。
https://gyazo.com/54bf140ff93f44b5dac8d2b34d05bdc3
すると、シーンアイテムがサンプル四角形シーンの映像を映すようになります。
同様に、シーン内で音声が使われている場合はシーンアイテムがその音声を再生します。
シーンの映像はループさせることができます。
アイテム編集エリアのシーン>ループ再生を有効にします。
https://gyazo.com/f715697bcb209b3ed8fb8255cb997fd1
次に、シーンアイテムの左端をドラッグしてアイテムの長さを20秒程度に伸ばします。
すると、サンプル四角形の映像がループ再生されます。
このように、シーンアイテムは動画アイテムのように利用できます。
そのため、再生速度を変更したり映像エフェクトや音声エフェクトを付与したりすることができます。
5.映像エフェクトや模様からの利用
シーンの映像はシーンアイテムからだけでなく図形の模様などにも利用できます。
メインに図形アイテム背景を追加して、図形 / 図形の模様でシーンを選択します。
次に、シーンでサンプル四角形を選択します。
https://gyazo.com/86e41963c54ef5caf3f3a9af8ebcb3a0
こうすると、背景の模様にサンプル四角形を映すことができます。
模様以外にも以下の場面でシーンの映像や音声を参照できます。
ディスプレイスメントマップの種類
図形アイテム波形の音声の種類
6.シーンのプレビューを別ウィンドウで表示
先ほどの模様の例で、サンプル四角形シーンにある図形アイテムを編集することを考えます。
このとき、メインでの模様の見え方を確認しながらサンプル四角形を編集できると便利です。
そのために、シーンのプレビューを別ウィンドウで表示する機能が提供されています。
ここでは、メインをウィンドウ化して表示しながらサンプル四角形を編集します。
メインタブを右クリックして、プレビューを別ウィンドウで表示を選択します。
こうすることでメインを見ながらサンプル四角形を編集できます。
この画像ではメインをウィンドウ化して表示しながらサンプル四角形の図形アイテムに縁取りを付けています。
https://gyazo.com/340546a6671aef49ead3eb4577058e51
7.その他
シーンタブを右クリックして削除を選択することでシーンを削除できます。
シーンタブの右端にある歯車マークをクリックすると、シーンタブを常に表示という項目をオン/オフできます。
オフにするとシーンが2つ以上ある場合またはタイムラインにシーンアイテムが存在する場合を除いて、シーンタブが非表示になります。
デフォルトはオン
動画出力では、出力するときに表示しているシーンが出力される(v4.36.0.1)