Pluralityを巡ってのあれこれ
何に対して考えて書く必要性がある?
Pluralityなアーキテクチャーなりソフトウェアを社会実装するにあたって考える必要性がある事柄について
Pluralityなモノに賛同してはいる人と自分の考えとの差異について(コラボレーションするのに必要だし、自分の考えに貪欲にマージしていく必要)
Pluralityなモノに賛同していない人と自分の考えとの差異について(コラボレーションするのに必要だし、自分の考えに貪欲にマージしていく必要)
たぶんまず書くべきは「啓蒙主義の罠」への対応
啓蒙するとモノリシックになる
The plurality is here, don't surrender.
この詩的なアーギュメントへの長ったらしい注釈になる
「plurality」は存在(~である)であって、当為(~すべき)ではない > 状態とも異なる。哲学で議論されるところの「存在」、人間存在、実存の議論としてアーレントをここで下敷きにするのが果たして適当なのかは甚だ疑問である
既に存在として「plurality」であることを前提として、その複数の存在が協働するべきと主張している > べき論は協働、コラボレーションの部分に対してとなる。別にpluralityであれとは主張していない。pluralityであると主張している。
3章の理論部分の説明は練り直したほうが良い。破断点がそれなりにある。これメインの著作家が結局のところ人文思想にあまり明るくないからなのではと感じている。(そもそも論で、当為と存在を分ける議論とか、新カント派かよというような部分とか)>無論pluralityは存在と当為が交わる部分と主張されてるんだけど、その交わってるコトに対しての説明が必要十分とは言えない
説明の都合上というのも分かるんだが、わかるんだがやはりちょっととなる
協働を実現するための技術にデジタルをどう使うのかというHowの話がつづく
協働をするために必要な「外部認知」「行動」「内部認知」という一連の動きをサポートできるデジタルツールセットなりSDK的なモノが必要になる
外部認知:自身の外にあるpluralityを認知すること
内部認知:自身の内にあるpluralityを認知すること
行動:外部認知、内部認知したpluralityに基づいて価値を創出すること > 必然的にpluralityを新たに生み出すこと、と言い換えられる
存在をモノリシックにする動きとしてのカウンターと当為をモノリシックにする動きとしてのカウンターがあり得る
前者はみな同一の存在(差異を喪失させる)として振る舞うようにデジタル技術を用いる
存在をモノリシックにしようとするデジタル技術への防御技術が必要になる
後者はみな同一の振る舞い(自由を喪失させる)をするようにデジタル技術を用いる
当為をモノリシックにしようとするデジタル技術への防御技術が必要になる
「啓蒙」ではなく必要なのはハッキング
そもそも論でpluralityがそこにある、という仮説に立つのであれば、それを疎外する要素ををハッキングして機能不全に陥らすのが最適解となる
ファクトチェックが現状の具体実装例
QFやfutarchyにしろ何にしろ、既存要素へのカウンター、ハッキング要素が技術哲学にある
「啓蒙」の発想は世俗化した終末論が根っこにあるので死ぬほどモノリシックになろうと起動し続ける
西洋思想のバグ
デニーンの指摘は概ね正しくて、啓蒙主義的なリベラリズムをつづけた結果として赤キャップを被った皇帝がとても民主的で合法的な形で終末目指して進む政体になる
日本は近代化でバグったものをバグったまま実装し続けてきた(明治近代以降)
宮本常一が指摘しているように社会の基底には旧社会の実装がねちっこく残ってる
和魂洋才で技術だけ取って残りはエミュレーターで西洋人を偽装する実装方針で進んでる
ハードウェアレベルは旧実装のママで処理されてる
「戸籍制度」とかそういうのは旧実装には入らない(明治維新後)
めんどくさいのが、明治維新、敗戦と二回実装を修正してる(メジャーバージョンリリース)がすべてにおいて旧実装をなるべく残す謎の方針で実装しているのでコードベースがすごいややこしい
技術が完全に価値中立でノーイデオロギーなわけもなく、バグが発生するのは概ね科学技術をどう社会実装するか、その実装に価値判断が絡む場面でランタイムエラーが頻発する(インタフェースの設計がダメ過ぎる)
JavaScriptよろしくエラーを握りつぶしながら処理を続けてる
例えるとハードウェアレベルのエンベデッドな実装、OSレベルの実装、アプリケーションレベルの実装があり、その間にエミュレーターが2つ噛ませてある。ひとつが近代国民国家というエミュレーター、もうひとつが自由主義民主国家というエミュレーターになる
どこで発生したエラーなのかはトレースできない(あえてぜんぶ曖昧にする)状態にある。最終的にエラーはアプリケーションレイヤーで握りつぶしてる(運用でカバー含む)
仮に「啓蒙」をソリューションに選択した場合には「教育」と「メディア」を使うことになる
そもそも論でこの2つはバグってる上に、死ぬほどanti-pluralityにドライブされてるので、まずこれらをハッキングする技術が必要になり、その上で使用するというクソ効率悪い経路を辿ることになる
ちなみに否定はしない。頑張ってほしいし、必要だとは思う
なのでファクトチェック技術に私は興味ないし、リソースをコミットもしない(わたしのなかで優先度が低い)
ここまで2025/05/12:14:13(WIP)
ハッキングするレイヤーとして最適なのがエミュレーター部分であること、2つのエミュレータの境界について後で書く>境界面が露出してるのが「地方自治」でそこには防御もなく放置されているハッキング可能なポートが複数種類、複数個所のこってることを書いていく