生まれかわる日本:ゼロ成長への挑戦
奥付の著者紹介
「日本経済を考える」「日本型最適社会」「人間と環境の経済学」「公共政策学講義」「福祉社会日本の条件」「絶望の経済危機」「大恐慌」
1976/04/25
PHP研究所
あとがき
我が国は、英国がかかった病いに襲われるにちがいない。すでにその兆候がみえないわけではない。
私は、今の日本にしのびよっている、病いをとりあげた。もちろん、私は日本とイギリスが同じ病いにかかるほど同じ国がらだと思っているわけではない。日本にはイギリスにない競争の活力がある。しかし、その活力は、誰にでも競争に参加できるという条件があってはじめて可能なことである。その条件が次第に弱くなってくるとすれば、日本もイギリス病にかかることになる。第一に成長の低下は競争の活力をそこなわないだろうか。第二に企業と政府とのゆ着は大丈夫だろうか。第三に、公共部門は能率を高められるか。第四に福祉政策は活力を弱めないだろうか。この四つのテーマに日本が答えたとき、日本はイギリス病にかからないだろうし、日本は生まれかわることになる。
1. 成長の低下
2. 企業と政府の癒着
3. 公共部門の能率低下
4. 福祉政策の悪影響
上記が「競争の活力」を損うことを懸念している。