合理的調整
<記者だより>合理的「調整」:東京新聞 TOKYO Web
元々は英語の「reasonable accommodation」。障害者権利条約の外務省翻訳で今の訳語が定着したが、専門家や当事者からは合理的「調整」などと訳すべきだとの指摘もされてきた。
概念の発端は、米国で労働者の宗教的な習慣と、職場の一般的なルールが衝突した際に、ルールを調整した考え方だという。障害者にとっては、健常者を前提にした仕組みが、社会参加への障壁となる場合が少なくない。そこで、段差の解消や筆談でのやりとり、勤務条件の変更などさまざまな「調整」が重要となる。
一方、現状の「配慮」は思いやりと混同されやすく、上から目線の印象を受ける。ネットでは、合理的配慮を求めるのは「わがまま」といった中傷も深刻だ。
合理的配慮
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