半年ROM
あやしいわーるどなどで90年代から用いられてきた、ネットの真理を突く由緒正しき箴言。 ROMとは『Read Only Member:閲覧だけしているユーザ』の意。 掲示板などネット上のコミュニティにおいて、空気を読めない/読まない者や、少し前のレスすら読まない者、基本的情報すら自分で調べない者(主に初心者)などが書き込みをした際に、「その場の状況や空気を読んだ書き込みが出来るようになるまでは書き込まず、ROMを勧める」という意味合いで使われる。
この様に半年ROMと言う言葉には教育的意味合いが少なからず込められているのだが、その構造を一言で言い表すと「自分達を見て参考にしろ」ということになる。そのため、逆に考えると対象のコミュニティやジャンルに既にいる先達には見習われるに足る相応の態度言動が求められるということにもなる。
そのためその場所自体が既に空気を読まない、他者に配慮しない攻撃的な雰囲気などであった場合、半年ROMと言う言葉は完全に逆効果となり、新参に古参の悪質な様が「そういう物」だとして参考にされるという正に負の再生産を行う状態になってしまうのである。
半年ROMとは使う者には見本たれと厳しく、相手に対しては優しさのある言葉と言えるのかもしれない。