焦点:「金のDNA」を解読、ブラジル当局が新技術で違法採掘捜査 | ロイター
「金ターゲティング」と呼ばれる警察のプログラムでは、ブラジル全土からのサンプルを集めたデータベースを作成し、放射性同位体スキャンと蛍光分光法を用いて、元素の固有の組成を特定している。 大学の研究者との協力で開発されたこのプログラムでは、サンパウロの研究所にある粒子加速器で得られる強力なビームを使い、泥であれ鉛や銅といった他の金属であれ、金に混入したナノサイズの不純物を調べることにより、出所を追跡する材料とする。 「自然は金に同位体という目印をつけている。放射性同位体スキャンを使えば、この唯一無二の痕跡を読み取れる」とフレイレ局長。「このツールによって、輸出用に精錬される前までさかのぼって、違法採掘の金を追跡できる」
こうした掘削跡には、金を泥や他の鉱物から分離するために用いられる水銀で汚染された残滓が溜った池がぽっかりと残されている場合が多い。