ガンダムフレームには本当にパイロットの魂が宿る説
「バエルにはアグニカ・カイエルの魂が宿る」伝説が作中世界で語られており、それを根拠にマクギリスはバエルを操縦することでアグニカ・カイエルと自身を同一視してギャラルホルンを手中に収めた(失敗)。作中では伝説は伝説に過ぎないというオチだったが、果たしてそうだろうか?本ページでは「ガンダムフレームには本当にパイロットの魂が宿る」とする珍説を述べる。
用語整理
魂
よくわからないが、文字通り「阿頼耶識」を指す可能性がある。
ここではざっくり脳機能のことを指すとしよう。すなわち、魂は感覚器官から外界の情報を得て環境に対する内部モデルを更新した後、環境に変化を与えるべく筋肉に電気信号を送る。
魂が宿る
パイロットの魂がガンダムフレームまたは阿頼耶識システム側に行っちゃうこと。
おそらくコピーや分霊ではなく移動。
「魂が宿る」現象はガンダムフレームに特有の可能性が高いので、阿頼耶識システムは現象のコアにあるとしても直接関与しているわけではなさそう。ガンダムフレームに特有な何らかのインタフェースによってパイロットから阿頼耶識システムへの魂の経路が開かれている的な。
推敲:作中の現象と私の解釈を分離する必要がある
根拠(願い)
ここの根拠が願い交じりなので本ページは珍説・怪文書の類を出ない。「こうだったらいいな」
作中の現代で人体改造が禁忌とされていることを差し引いても、バエルに阿頼耶識システムが必要という技術的情報が失伝している世界設定で、300年前の伝説が語り継がれているのはよほどの事象が起きたから(かもしれない)
最終話でジュリエッタがバルバトスのコクピットではなく頸部を破壊することでバルバトスの機能を停止させたのは、バルバトスの中枢がもはやパイロットには無いことに気づいたから(かもしれない)。すなわち、パイロットたる三日月が明らかに気絶or絶命しているにもかかわらず、バルバトスの目の赤い閃光が消えていないことに気づいてしまったから(ここだけ本当にそうだった)
バルバトスの頸部が破壊されたタイミングで同時に三日月の左腕が落ちて血(油?)が流れ出した。現象の意味も起きたタイミングもよくわからない。もっとよく考える必要がある。
最終話エピローグでラスタル側がヒューマンデブリを解放する路線に移行したのは、単に人道的な措置としてのみならず、追い詰められた人が誰でもアグニカ・カイエルの後継者としてギャラルホルンのリーダーになってしまえる可能性を見てしまったから(かもしれない、参考:ラプラスの箱)
脚本的にあまりにも鉄華団側が浮かばれないので、三日月に人間の可能性を見たい
有名な「たかがメインカメラをやられただけだ」とは対照的な断頭エンドに面白い意味を見出したい
考察
リミッターの存在とその解除
ガンダムフレームは「魂を宿らせる」行為に何らかのリミッターをかけていたのではないかと思われる。パイロットは所謂「裏コード」でリミッターを解除できるが、元の肉体に魂が完全に戻ってくることは無いのだろう(←三日月の不随)。厄祭戦ではアグニカ・カイエルだけがリミッターを完全解除していたのではないか。
「裏コード」はおそらく悪魔との契約を発話することだと思っている。作中でそうしたのは三日月のみで、その時のみバルバトスは目から赤い閃光が走る所謂「覚醒状態」に至っている。阿頼耶識システムとは異なり「言語的な入力」なのは、思考のみならず発話という壁を挟んでおくことで暴発が回避できること、三日月のように特殊な訓練を受けていなくても(あんまり学のないパイロットでも)即座に発動できるという利点がある。三日月に言葉を教えたのは皮肉にもクーデリア。
三日月による伝説の再現
魂が移動すると元の肉体は不可逆的に全く意味をなさなくなり、ガンダムフレームのOSを切らない限り魂はそちらに残留すると考えられる。そういうわけで、三日月が気絶or絶命した後もバルバトスの覚醒状態は止まらず、頸部を破壊されて初めて機能を停止した。逆に、五体満足で厄祭戦を乗り越えたバエルはアグニカ・カイエルの肉体的な死後も活動を続けられた可能性がある。するとバエルが伝説を残したことも、アグニカ・カイエルがセブンスターズに家名を残さなかったことも納得が行く。