Assembly Theory
生命、化学、技術など宇宙に存在するあらゆる複雑な構造の発展に共通する思考フレームワーク いろんなものの抽象化として見ることが出来る
基本的な洞察として
複雑な要素は簡素な要素の組み立てでできている
組み立ての法則が許す可能な複雑性は時間に対してsuper-exponentialに増える
因果律がある
宇宙が有限である
ので
観測されている物は可能な物のかなり小さいサブセットである
複雑な物が多く観測されることは「選択」が発生したことを必ず意味する
選択とは既に存在する要素が組み立てに影響を与えることである
存在する要素の分布は暗黙に選択の歴史を内包している
ちいさい系として
複雑なものが観測されたなら、それを選択的に生み出す仕組みが存在する可能性が高い
ので、同じ物が2個観測されるまでの時間は最初に生み出されるまでの時間より短い
この時間の比率を考えることで、選択の量を定量化出来る
「選択」に注目し、「変異・遺伝」を「組み立て」とまとめる
ある瞬間における空間をassembly poolとして抽象化する
assembly pool = Map<object, copy_number>
ここから何かを導出することは難しいかもしれないが、assembly space, assembly index, copy numberなど、
ちゃんと数学的に定義されていてソフトウェア化も出来そうななのが価値が高い
宇宙と観測の構造
https://gyazo.com/ab1f987f12a0429135159f3d23284887
assembly observed
観測は常に有限であるという前提
実際に観測された物や、空想された観測
ここから組み立ての法則を帰納することができる
assembly universe
組み立ての法則を全て適用した保存則を無視した可能性全体
assembly possible
過去にできたもの全ての組み合わせでできうるassembly pool全体
assembly contingent
(なんでα<1に限定してるか分からない…)
面白い概念
atomを考えずに組み立てだけを考えることで「底」(第一原理)が既知か無関係に成立させられる 状態表現そのものではなく(物理を反映しうる)組み立て操作の列を使った複雑性定義 (assembly index)
kp ≓ kdが選択とassemblyの増加に寄与する
限界
連続な構造・連続な時間に直接適用できないこと
空間的偏りがこの論、特にkp/kdの位相変化という概念に対する反例を含みそう
だがそれがクリティカルなのかは不明
たぶん宇宙の巨視構造にも適用可能で、人間原理にも依存しないので筋は良い
人間じゃない観測者を置いても同じことがいえる
観測者に対する対称性