命と苦しみは表裏一体
生命的システムが苦しむ (望ましい状態じゃ無い、何かが足りない、...)のは不可避
特に強くて長持ちする身体や高い知性を伴う意識を持つほど苦しみも増える
なぜか?
生命
外界の変動からある程度独立していろんな処理を行える (ホメオスタシス)
「外界の変動から独立」するためには
内部と外部を隔てる
外界から「純度の高い」エネルギーを取り込んで、内部を綺麗にして、「純度の低い」エネルギー(熱)や謎の物質として排泄する
この処理によって内部が安定に保たれる
意識
内部と外部を情報的に隔てるもの
「自分」と「環境」に分ける
外界をセンシングし、操作する身体が必要
これの維持にはコストがかかる
知性
計算によって外界の複雑・長期にわたる秘められた構造をモデリングして予測する
これの維持にもコストがかかる
homo sapiensや「高度な」生物はこの三つを全部持ってる
苦しみ
何かを手に入れる・逃れるために行動に駆り立てようとする作用
実際行動で結果が変わるときもどうにもならないときもある
が、とにかく状況が悪い間はずっと苦しい
苦しみは生命的システムにとって必須の要素では無い。
けど生存率を大幅に高めるから現存している我々はそれを持つ羽目になっている。
苦しみが無い生命の末路
生命的苦しみ (飢餓、痛み)が無い生命
環境中の食料がたまたま減ったら安らかに餓死
危険なところに突っ込んでいって身体が崩壊
意識的苦しみ (不快)が無い生命
知性や身体をあまり活用しないで持て余す
知性を持たないより高効率な生命にエネルギー効率で負けるので長期的に生存不利
不快は(知性に基づく予測によれば)「手に入るはず」のものが損なわれたときに感じるもの