MX系スイッチの部品
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主にステムが押下された際のガイドレールの役割を持つ。
ステムが通る穴の広さや素材によって、ステムのグラつきやストロークの滑らかさに影響する。
観点
素材
ステムの滑りの良さや、ステムと上ハウジングの衝突時の音に影響する
例えば、透明ハウジングは打鍵音が大きいとされる (Tealio V2のような例外もある) がステムの滑りは良い 中央の穴のサイズ
ステムのグラつきに影響する
打鍵感に大きく関わる部品。
下はスプリングに支えられ、上はハウジングに押さえられて浮いた状態になっている。 観点
表面処理
摺動部の滑らかさが押下時の滑らかさに直結する
素材
一部でPOMやUHMWPEなど摺動特性に優れる素材を採用しているものがある
大きさ
一部のステムは摺動部を少し大きめにしてハウジングとの隙間を小さくし、グラつきを抑えようとしているものもある
Outemu V2のno-slot topのような、中央の穴のサイズが小さい上ハウジングと合わせるとかなりキツキツになることも ここがまっすぐならリニア、うねうねしてたらタクタイル
(KailhのClick Bar式なクリッキーを除く)
ひとくちにタクタイルといってもいろいろある
(クリッキーの場合)クリック感の出し方
Click Jacket: 青軸などのようにステムの一部が別部品になっている
Click Bar: ステムのSouth側に突起がある(これで下ハウジングについている針金を弾く)
→ long pole (stem) と呼ばれる
通常はサイドレールと触れる左右の底が下ハウジングに接触することで底打ちになるが、long poleの場合はセンターポールが先に接触して底打ちになる 麻将音と記載のあるものは基本的にlong poleと考えてよい 電気的な接点の部分。
観点
タクタイルやクリッキーなスイッチの場合、強いほどタクタイル感が増す
ステムと触れる部分の形状
左側をステムのlegとして横から見たとき、一般的には "く" の字型が多い
ここが "(" 形のように丸いと、タクタイルのバンプがなだらかになる
ステムと触れる部分の滑らかさ
品質が相応のものだと押下時にザラザラ感がある
ステムを支え、押下に必要な荷重を決める部分
観点
強さ (重さ)
タクタイルやクリッキーの場合、通常は同じステムでもスプリングが強いほどタクタイル感が減る
ステムや接点の組み合わせによっては、スプリングが弱すぎるとステムが上まで戻ってこない
自由長さ
長いほど押し込んだ距離に対して荷重の増加量が緩やかになる
逆に短いと増加量がすごい
品質
特に安いスイッチに多いが、スプリングがカシャカシャ、キシキシと音を立てるものがある
そういうのもlubeすれば大体良くなる
メッキの効果は分からん
接点やスプリングの保持とステムのガイドレール的役割。
観点
プレートマウント(3pin) or PCBマウント(5pin)
3pin, 5pin の表記は中華ショップでよく見かける
PCBマウント版は、裏面中央の左右にプラスチックのピンが1本ずつついていて、マウントプレートがなくても安定するようになっている
PCBマウント→プレートマウントの非可逆変換ができる
左右のプラスチックのピンを根元から切る
ZealのV2系では改善されている
素材
底打ち時の音が変わる
特にKailh系の一部スイッチ(Kailh Pro、Haloなど)はステムの棒が思いっきり底にぶつかるので、影響が大きい
中央の穴の深さ
Kailh系は深め、Gateronは浅め
中央の穴の内側の壁面の滑らかさ
意外とがっつりステムの棒が擦れているため影響が大きい