LtVPickUp~Korean wave is sweeping into Japan’s startup ecosystem_20250418
▼ケース記事
▼初期仮説
初期仮説(個人的にはこういう点が起業家にとっても価値だと思うので深掘りたいッス、な論点)
海外展開する際は、現地の橋渡し機関を活用することで、日本側は自社のプロダクトが実際に現地でも受け入れられるかの見極めができ、意思決定速度も上がる
カルチャー×テック系の韓国スタートアップは、日本のエンタメ企業にとって、海外展開の訓練場になり得る
▼事前リサーチ byYuki
概要
2012年、韓国の19の主要銀行によって設立された非営利のスタートアップ支援財団
所在地
ソウル市江南区
主な活動
スタートアップへの直接投資およびファンド投資
起業家向けの共同ワークスペースやアクセラレーションプログラムの提供
国内最大級のデモデイ「D.Day」の運営
実績
累計支援スタートアップ数:4,500社以上
累計投資額が8,118億ウォン(約6億ドル)
2024年には22社に対して527億ウォンを投資 。
Dcampの投資先にはどんな企業がある?
中小企業向けの財務管理ツールを提供する企業で、D.CAMPのポートフォリオ企業の中でユニコーン企業として成長
Parable Entertainment
デジタルタレントエージェンシー
STAYGE Labs
クリエイタープラットフォームを提供
シリーズC企業
ピザ販売チェーン
日本と韓国のビジネス慣習の違いは?
日本
ボトムアップ型で、稟議・合議を経て慎重に意思決定
空気を読む・間接的なコミュニケーションが重視される
年功序列が根強く、若手の意見が通りにくい傾向
韓国
意思決定が速く、トップダウン型が主流
コミュニケーションはストレートで明快
スタートアップでは成果主義や若手登用が進んでいる
政府支援が手厚く、TIPSなどの制度が充実
韓国スタートアップの強みとは?
AI、ロボティクス、バイオなど先端分野の技術力
初期からグローバル市場を意識したビジネス設計が多い
大企業によるCVC投資・連携が活発
政府の助成金・海外進出支援が豊富
韓国は特にどの分野で日本と協業しているのか
メディア・コンテンツ分野
AI・ディープテック分野
2024年5月に開催されたKorea-Japan Startup Investment Summitでは、AIやディープテック分野の韓国スタートアップが日本の投資家から注目を集めた
ライフサイエンス、気候テクノロジー分野
2024年10月に開催された「6th CVC Impact Investment Summit」では、これらの分野での投資と協業が焦点となった
Dcampと日本のスタートアップが組むことで、日本側が受けられるメリットとは?
スタートアップの選定と評価
Dcampは、韓国スタートアップの中から日本市場に適した企業を選定し、事前にビジネスプランの検証や現地専門家による評価を行うため、日本企業は信頼性の高いスタートアップと連携しやすくなる。
法務・契約面のサポート
Dcampは、 韓国の法律事務所と提携し、スタートアップの国際展開における法的支援を提供している
これにより、日本企業は契約や法的リスクを軽減できる
Dcampは韓国と日本のビジネス文化の違いを理解し、両国の企業間のコミュニケーションを円滑にする役割を担っており、誤解や摩擦を防ぎ、スムーズな協業が可能となる
▼結論
結論(リサーチの結果、個人的にはやっぱりこういう点が起業家にとっても価値だと思うッス、な論点)
韓国スタートアップとの連携は、日本企業にとって海外展開や事業共創を同時に加速させる戦略的チャンスである #ソウル