読書メモ: FACT FULNESS
以前から読みたかったので読んだ。
世界中の人が普遍的に信仰しているが、実は間違っているみたいなことがあることが怖いなと思ったのが動機。
お勧めの本でほぼ入っている
Globalな視点を持つにはLevel1 ~ Level4の4つの所得区分で見るということ。
世界の人々の暮らしは文化や宗教に関わらず所得レベルで一定である上記の同レベル帯の暮らしはどこでも同じような暮らし、需要、成長がある。
今後Level1が減りLevel2,3が増える。つまり貧困は減っていき中間層が増える。
Level1: 1日の収入が2USドル程度,
Level2: 安定した生活とまではいかないものの、水を汲みに行くための自転車を購入できるほか、ガスストーブや子供のサンダルを購入でき、子供は薪を集めるかわりに学校に行くことができる
Level3: 蛇口を導入して水を引けるようになり、安定した電気供給のもと生活ができるようになります。さらに、バイク・冷蔵庫も購入でき生活の質は一気に上がります。
Level4: 日本の他先進国
内容は10の思い込みを捨て真実に目を向けること。
分断本能
富と貧困の格差は広がらず狭まっている。大半の人は中間層にいる
話の中の「分断」に気づくこと。二項対立ではなく大半の人は中間にいる。
key: 大半の人がどこにいるか探すこと
ネガティブ本能
世界は悪くなっていない、むしろ良くなっている。
ネガティブなニュースに気づくこと。
key: ネガティブなニュースが広がりやすいことを理解すること
直線本能
人口は増え続けない。すでに出生率は横ばいになっている
グラフは直線になるだろうという思い込みに気づくこと
key: グラフにはさまざまな形があることを理解する
恐怖本能
恐ろしいものに目が入ってしまうことに気づく
恐ろしさ(テロ)などを恐れる必要がない、交通事故の方がリスクとして大きい
key: リスクを計算する
リスク = 危険度 x 頻度
過大視本能
一つの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまう
80:20の法則(2割の項目ものが8割を占めている)
key: 比較したり割り算をする
パターン化本能
一つの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくこと
パターン化は間違いを産みやすい
key: 分類を疑う
パターン化本能は意識しないとすぐハマりそうだと感じた。パターン化本能のハマりポイントはそれらしい根拠が提示されることになる。本能的に根拠が一つでもあると安心してそれが全てのパターンで当てはまると感じてしまう。表面化していない別の理由で異なるパターンに分類される可能性もあるため共通項だけではなく違いも探す必要がある。
他人の主張に謙虚になって考える、それがもしかしたら賢いやり方かもしれない
宿命本能
色々なもの(人, 国, 文化, 宗教)が変わらないように見えるのは変化が少しずつ起きているから
key: ゆっくりでも変わっていることを意識する
欧米では同性婚は数年前反対されていたが今は賛成派が70%にもなる
アフリカは貧しくなく、数10年後には欧州を超えるマーケットになる
単純化本能
一つの視点だけでは世界を理解できない
専門家でも他の領域は知らないし、自分の知識を不必要に使おうとしてしまう
key: 複雑を喜んで受け入れる
意見の合わない人に考え方を検証する
犯人探し本能
誰かを責めても問題は解決しない
誰かを責めるとは他の原因に目が向かなくなり将来同じ間違いを防げなくなる
key: 責任を求める癖を断ち切る
焦り本能
「今すぐに決めなければならない」と感じたら、自分の急に気づくこと
今すぐ決めねばならないことは滅多にない
ex. 感染症の拡大を防ぐために道路を封鎖したところ別の被害が出た
key: データにこだわる