読書メモ: 起業の科学
次の手順で起業せよとのこと。
step1: 課題を見つける(FPF: Founder Problem Fit)
step2: 課題の質を上げる(CPF: Customer Problem Fit)
step3: ソリューションを検証する(PSF: Problem Solution FIt)
step4: PMF(Product Market Fit) ココでMVPを作る
step5: LTVを最大化させ、CPAを下げる
Step1: 課題を見つける
Solution(何をするか)よりIssue(課題)を探せ
どんなに良いものを作ってもお金を払ってくれる人がいないとビジネスとして成り立たない
良い課題とは
高い専門性
業界の知識
ビジネスアイデアは深くその領域に携さった上で張りの穴を通すような洞察から得られる
市場環境の変化(PEST)に対する理解度。10年後どうなっているかを分析する。
なぜ今か(Why now?)
Politics: 政治
市場の枠組み・規制に影響するもの
ex. 法律、政治、条例の動き
Economy: 経済
バリューチェーンに影響するもの
ex. 経済の動向、所得や消費の動き
バリューチェーン: 単一の企業が行う一連のプロセスを分割(原材料, 製造, マーケ, 流通, 販売,)してそれぞれの工程での付加価値を考えること
Society: 社会
需要構造に影響するもの
ex. 人口動態、文化・流行の変化
Technology: 技術
競争ステージに影響するもの
ex. 技術革新の進み, 大手テック企業の動向
自分ごと/身近な人の課題
「なぜあなたが、それをするのか」に答えられるように
儲かりそう、面白そうといった理由で始めたスタートアップは「ファウンダー・プロブレム・フィット」できていない。
「誰がその製品を心の底から欲しがっているのか?」を聞く。ベストの答えは起業家自身であることで、次に良いのはターゲットユーザもすごく理解しているのがわかる回答だ。
サムアルトマン
PMFより前にまず、 FPF
良いアイデアを出す
x 誰が聞いても良いアイデアを選ばない
良いアイデアは大企業の稟議が通りやすくリソースやオペレーション価格で負けてしまう
x ニッチすぎる市場を選ばない
成長する見込みがあるところを狙う
誰の何を解決するかを一言で表せるのがベスト
核心を突く必要がある。課題に共感を得やすい
スタートアップのメタ原則
ミニマムで最も望まれているものだけを作る
x 競合を意識しすぎる
x 差別化にこだわりすぎる
x nice to haveな機能を追加する
x デザインや細部にこだわる
70%の完成度でで良い
x 自動化を行う
x 人を雇う
リソースがないんだから最速最短でやれということ
Step2: 課題の質を上げる
ペルソナを作る
プロダクトを人間中心にするため
特定の人に刺さるサービスを作る
チーム内でイメージを共有するため
エンパシーマップを参考に作る
Think, Hear, See, Say, Plain, Gain
インタビューする(目安は20人)
相手のことをよく知る
エバンジェリストカスタマーか
相手の弟子になる
そもそもなぜそうなっているのか
相手の非同期コミュニケーションに注目する
エバンジェリストカスタマーか
インタビューオーナーになる
自らインタビューする、インサイトが得られる
相手の話を分析する
潜在的なニーズを見つける
step3: ソリューションを検証する
1. Must-have機能の洗い出し
2. UXブループリントを作る。
利用前、利用中、利用後、累積
3. プロト作成
4. プロトインタビュー
感想
エンジニアなのでやはり最初にmvpを作ってしまう、、いわゆる技術駆動, solution 駆動してしまう。
これは誤りでmvp優先順位は4番目。まず課題を見つけ検証することが重要。
Step1のFPFが最優先で起業したいならそれを先に考える必要がある。
とはいえ、課題の選定を最優先に考え始めるわけだが「何を作れば良いかわからない」の状態にしばしば入る。
課題がないいわけではないが、今後10年を投してもやりたいのかと言われるとう〜ん、、となる。
この現象は単純に経験不足からくるものであるように感じる。
よく想像される、マークザッガーバーグのような新鋭の起業家が成り上がるというのは稀で、大抵は40代の長い間、専門職・業界に携わる中で見えたインサイトから起業する方が成功率が高いという話を聞いたことがありこの現象の説明にもなっていそう。
じゃあ40代まで(インサイトが得られるまで)待つのか?というとそういうわけにもいかない。
多分、大事なのは「問いを立てる能力」な気がする。
「課題を見つける」ところでも述べてあったが、良い課題を見つけるためには結局仮説検証するしかない。仮説検証の仮説とは問いを立てることである。
ここを磨いていけばよさそう