読書メモ: イノベーションオブライフ
目的
がんになり人生の終わりが見えた時に何を語るか興味があった
人生の優先度を考えたい
幸せとは
幸せなキャリア
目的を持ってそれに尽くす
幸せな友人関係
罪を犯さない誠実な人生
所感
仕事ばっかやっていても幸せになれないという本。。
人間関係を蔑ろにして気づいた頃には取り返せないという話が一番響いた。
曰く、企業も人間はすぐにリターンが出るところに資源を投資しがちだが本質的にその人がやりたくてやっていることとはかけ離れてい流可能性がある。特に仕事(キャリア)や資格勉強は周りが褒めてくれやすいため目先の投資対象として選びやすい。
仮に何も考えずに目先の仕事に投資している場合は、それはあなたが本当にやりたいと思っていることではないし幸せについての貢献をしてくれないかもしれない。
また最初は良いが気づいた頃にはすでに遅く取り返しがつかない状態になっている例をしばしば見ているとのこと。
ではどこに投資するべきかというと、目的からの逆算して考えればよい。社会の中で生きるのであれば人間関係に厚く投資するべきだというのが著者の主張であったように感じる。
人間関係への投資は時間がかかるし、一度崩れると修復は困難、また周りの人は忙しいことをわかってくれると思い込んで後回しにされることが多い。
(センスのいらない経営だと企業だと5年先の未来に投資するという例をちょうど見た)
また金銭的な豊かさは衛生的要因でありモチベーション( #モチベーション理論 ) にはつながらないので幸せ文脈の豊かさとは区別する必要がある。得に給料で仕事を選ぶことは危険 企業の成長も人生の幸せも資源を適切に分配するというところですごく似ている。
結果がすぐ見えるところに労力を割きがち
金銭的な帳尻が合わなくてもリスクを取らざるを得ない時がある
身の回りの人たちを蔑ろにしてはいけない
企業が目標を持つこととと同じように個人が目標を持つ必要がある
next action 自画像(自分のなりたい自分)をとらえよはやろうと思う。
まとめ
理論とは
本書では人生の状況に応じて懸命な判断をする手助けのツール
「何にどれだけの資源を振り分けるかを、どうやって決めるつもりだろう?このとき陥りがちな罠が、最も声高に要求するものに時間を割き、最も早く見返りが得られるものに能力を注ぐことだ。」
その通りだと思う。人間は目先のすぐに結果が出る物事に打ち込む修正があるがこれにはあまり価値がないことは皆知っている。その場の快感のために動いている極めて本能的な欲求
大事なのは長期的に達成したいこと。具体的でなくても良いから5~10年後にありたい姿をイメージしそこに近づくために資源を投資する
「仕事に不満がある」の反対は「仕事に満足している」ではなく「仕事に不満がない」である。
つまり、仕事の不満と仕事の満足は対極ではなく並行に存在しうる
モチベーション理論の衛生要因とモチベーション要因の話が面白くて、衛生要因は仕事の不満を減らしはするがモチベーションの向上には努めない。
給料は衛生要因にあたる。詰まるところ給料はモチベーションの向上にはならないのだ
衛生要因で仕事を選んでしまうのは危険でその水準の生活から抜け出せなくなってしまう。
ex: 給料に見合った生活をしているとやりたいことが見つかっても給料が下がる場合に選択できなくなる。
「人のためになる仕事をするには、経営者になればいいのだと。マネジメントとは、立派に実践すれば、最も崇高な職業の一つだ。経営者は自分のもとで働く一人ひとりから、毎日八時間ないし10時間という時間を預かる」
確かに経営者は収入を渡す以上に従業員の幸せを作れる立場にある。それは給料だけではなくやりがいや責任、愛など豊かさに大きく関わる
「自分の能力と関心、優先事項が実を結びそうな分野を、身をもって知ることだ。本当にやりたいことが見つかったら、そのときが創発的戦略から意図的戦略に移行するタイミング」
ここでは意図的な戦略の中での偶発性(創発)を受け入れて意図的戦略に組み込むかが大事だという話が載っていた。
つまり「やりたいこと」は意図的な行動の中で偶発的に出会うものである
企業であれ人生であれ、実際の戦略は、限られた資源を何に費やすかという、日々の無数の決定から生まれる。
以前似たようなプレゼン資料を見た
資源は有限なのだから何に使うかの意思決定が必要でそれは私自身の人生も同様。全く考えていないというのはそれを企業に当てはめるとそのヤバさがわかるが自分の人生に当てはめるとどうしてこうも無頓着に入れるのだろう。
目標がないと意思決定ができないので資源をどこに分配するべきかという視点でも目標は必要不可欠
そしてすぐに見返りが出る活動に資源を分配してしまう
大体の人は「キャリア」に投資してしまうがこれは罠だ。。
仕事を選んで行ったのだ。「収入や名声をもとに仕事を選ぶようなことは絶対にしなかった」と彼は学生たちに語った。「むしろ、仕事を選ぶ際には必ずこう考えた。『この仕事は、わたしが将来立ち向かう必要のある経験をさせてくれるだろうか』」
収入や名声は衛生要因であり幸せにはつながらない
文化とは、共通の目標に向かって力を合わせて取り組む方法である。
従業員は仕事のやり方に関する選択に直面したとき、文化が『求める』ような意思決定を下しただろうか? またその決定がもたらした結果は、文化に即していただろうか?」。
文化を言語化して体現するのではなく、行動が文化となる
個人的な目的を達成するためにこそ存在すると考える。彼らにとって、企業は個人的な目的を達成する手段でしかない。
企業はいつしか色あせ、製品やリーダーたちとともにたちまち忘れ去られる。
企業の能力を資源(道具)、プロセス(方法)、優先事項(動機)から成り立つと言っていた
資源は可視化しやすいため追いかけることが多いがプロセスや優先事項と同列であることに留意し、資源のみを追い求めることに意味はないことを念頭におく。プロセスや優先事項は会社の文化となる。間違っても文化が先ではなく後からなるものである。
人生に目的をもたなくてはいけない。
一つは、わたしが「自画像」と名づけたものだ。たとえていうと、絵画の巨匠は心でとらえたイメージをまず鉛筆描きのデッサンにしてから、油彩で描くことが多い。企業の「自画像」とは、主要なリーダーや従業員が、企業がいま進みつつある道を最後まで行ったとき、こんな企業になっていてほしいと思い描くイメージを言う。
心で感じとった印象と、頭に浮かんだ言葉をとおして、自分が自画像を正しく描いたことを確信した。わたしが描いた人となり―思いやりがあり、誠実で、寛容、献身的な人物―が正しいことを知った。そしてその自画像のなかに、かつて見たことのないほどはっきりした大きな存在を見た。それがわたしの心と人生を大きく変えたのだ。