読書メモ: お金2.0
現実は3つのベクトルが併存し相互に影響を及ぼしており、それらが未来を決めている。
お金(経済)
感情(人間)
テクノロジー
一番影響度が大きいのはお金で次に感情、テクノロジーは1%ほどだがテクノリジーが揃っていないと機能しない
一つの変数をいじると全体が影響する
お金に対して既存の枠組みから大きく変わった考え方が出てきた、すなわちお金2.0
お金とは
価値の 尺度、保管、交換
つまり、お金の価値観は100年で大きく変わってきたもの(v1)であり将来的に大きく変わっている(v2)かもしれない
ブロックチェーンなどの仕組み
経済とは欲望のネットワーク
ネットワークのアナロジー
個人の欲望が繋がりあう
1. 偏り
私たちは他の人が選んでいるものを選ぶ傾向があるため集中する
格差が生じる
2. 不安定性と不確実性
全体が相互作用するため
ex. 遠くの国の出来事がリアルタイムで影響を受ける
経済システム
生産活動をうまく回す仕組み
うまく回っている仕組みは抽象化すると5つの要因で決まる
1. インセンティブ
2. リアルタイム
変化がないと飽きる(脳は飽きやすい)
3. 不確実性
運と実力の二つの要素のバランスが大事
4. ヒエラルキー
売り上げ、順位、数字で把握できるものから肩書きまで
5. コミュニケーション
参加者全員が交流する
これらの要因で決まる理由は脳の報酬系と大きな関係がある
欲望が満たされた時もしくは欲望が期待できる状態でドーパミンなどの快楽物質が出る
報酬系の奴隷である、快楽物質が欲しいがために行動する
テクノロジーによって快楽を得る手段が変わる
承認欲求はsnsのいいねの数と結びつき快楽物質が出ている)
脳は飽きやすい
人間は相対的な生き物
他者と比べて幸か不幸か優劣を判断する
経済システムは自然同一のシステムで動いている
偏り、不安定・不確実性
1. 秩序の形成
水は六角形の結晶を形作る
2. エネルギーが循環する(相互作用)
食物連鎖
3. 情報による秩序の強化
私たちの体は構成要素が入れ替わっているが、内部に記憶や遺伝子などの情報があるから同一の人間として活動できる
つまり自然と似ていないシステムは受け入れられない
さらに、経済システムは脳ともそっくりである
脳は神経細胞が互いに結びつきネットワークを構築
電気信号で情報をやり取りし繋がったり途切れたりする
テクノロジー
テクノロジーの変化は点(バズワード)だはなく線で捉える
線で捉えるとはテクノロジーが解決しようとしている問題の原理を理解し、一つの現象と捉える。
ソフトウェアがクラウドで管理されるようになった。クラウドにデータが貯まる。データを学習させAIを発展させることができた
ここ10年は分散化に進む
ハブの役割が重要でこれを中央集権的に担ってきた
性質
人間の能力をかくちょうするもの
蒸気機関は身体の拡張
aiやvrは人間の精神の拡張
普及すると人間そのものを教育し始める
お金の発明がお金に縛られる
コンピュータの発明が判断をコンピュータに委ねる
体の近いところから、空間的に遠いところに拡張していく
分散化する社会
AirbnbやUber、メルカリは人と人を繋げるネットワーク構築のサービス
支払いの中会やレビューなど信頼性の担保など最低限の補助をしているに過ぎない
代理人型とネットワーク型社会のハイブリッド経済を作っている
個人のエンパワーメント
新しい価値観
お金にはならないけど価値のあるものの存在に意味を見出す
お金と価値の関係は薄くなっている
お金は必要以上に価値を集めていただけでその価値に疑問を持つ人が増えている
価値が本質でお金は媒介チャンネルの一つ
価値主義の価値とは
1. 有用性
資本主義的な価値と同じ
お金になるか?役に立つか?
2. 内面的な価値
友情・共感・行為・信頼
3. 社会的な価値
社会の持続性を高めるような活動
価値はお金だけではなくなり分散化する。友情や時間などに相互に変換可能。
また経済も分散化する、楽天ぽいんとを通過とする経済やお金、bitcoinを通過とする経済が並列で存在しても良いしそれを選べるのが理想
価値社会での生き方
他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探すことが、実は最も近道と言えます。
お金ではなく価値を上げるために働く