バーバルプロトタイプ
作り手向けに、文章で説明したプロトタイプのこと。
Verbal prototype.
従来概念との対応
ユーザー向けのプロトタイプは存在するが、バーバルプロトタイプはユーザー向けではない
table:対応
作り手向け ユーザー向け
デザイン デザインプロトタイプ
機能 ファンクショナルプロトタイプ
ストーリー コンテクスチュアルプロトタイプ
バーバルプロトタイプは要件定義や設計ではない
特定の顧客の要求や市場のニーズに応える形でつくるものではない
開発の正式なインプットになるような、しっかりした設計ではない
バーバルプロトタイプはドキュメントではない
ドキュメントと呼ばれる「比較的しっかりした書き物」である必要はない
業界や組織の慣例に従う必要もない
頻繁に扱うならフォーマットは定めた方が読みやすくなるが、一方でフォーマットにより創造性や面白さが削がれる危惧もある
しかし、メモと呼ばれるほど雑で読みづらいものでもない
ラフで良いが作り手レベルには通じる塩梅
バーバルプロトタイプはリサーチや先行研究ではない
情報を揃えて隙をなくすよりも、自身の情熱・興味・ひらめきを生かして創造する
ただし「そのうち実現されそうだが現時点では技術的に実現されてなさそうなもの(でそのバーバルプロトタイプに必要なもの)」くらいなら取り上げることがある
例:
バーバルプロトタイプとして何を書くか
世界観
「こんな概念を導入して、こんな感じで組んだら、こんな感じのことができそうだよね」
主要な概念や用語を定義する
それらの関係を整理する
それらにより実現される仕組みや世界観を説明する
面白さ
概念的な面白さ
従来には無かった新鮮さ
キャッチコピーとなる名前
わかりやすさ
既存のサービスや概念でたとえると何か
同上、既存とは何が違うのか
表現方法
動画やイメージよりも言語
情緒的な言い回しよりも概念的な説明
文章よりも箇条書き
ストーリーよりもヒント、パーツ
当サイトにおける例