アンサー指向
質問に対する回答を行うという情報記述のあり方。
概要
質問に対して、その回答を出すというあり方
より一般的に言えば、お題に対して、その回答を出すというあり方
Q&Aサイトではこの様相を呈する
例1: ランキングを見ると大喜利系やエンタメ系の質問が目立つ
例2: Quora。教養や読み物を扱った回答が目立つ
アンサー指向の特徴
特化、汎化、例示や顕示、ゲーム
無論、Aという特定個人に寄り添うことは高コストであり、したがって回答のコスト自体が高い
そもそも特定個人の情報を知るためには対面による非言語情報が欲しい
ゆえに対面による対話を好む
質問者Aに当てはまる属性や性質を特定・仮説し、それに対する回答を出す
例: 仕事の課題に悩んでいる質問に対して、「道具の洗練に目を向けていないからだ」という構造を見い出し、「それは木こりのジレンマと呼ばれるものです」と回答する
例示や顕示。自分の事例や私見といった形で回答を出そうとする
一例として示したいと考えていたり、単に自己顕示をしたいからそうしていたり、など動機は様々である
ゲーム。揚げ足取りや攻撃など楽しむための回答を出そうとする
「終わり」を想定している
例1: Q&Aサイトにおける「ベストアンサー」
ひとり一回答
関連
聞かれたら答える、という意味で受動的なアンサー指向
情報を置くというメンタルモデルだが、アンサー指向はこのメンタルモデルを持たない
だからこそ質問されたことに答えるか、質問という情報に対して回答をぶらさげるかといった形でしか情報を出せない
アンサー指向は別の言い方をすると「お題指向」とも言えるが、単にお題に答えるのと、質問に答えるのとでは違う。後者の方が回答者から強く引き出しやすい