Syncability
同期コミュニケーションへの依存具合を指す。
表現
同期コミュニケーションへの依存が強い場合、シンカビリティが強い・濃いという
Syncability Matrix
人のシンカビリティを分類するマトリックス
table:t
同期的を好む 好まない
非同期的を好む 1 2
好まない 3 4
シンカビリティタイプ
1 器用な人
2 内向的な人
3 外向的な人
4 人嫌い
補足
好むとは「そのやり方だけで日中過ごせる」かつ「複数回続いても特に問題ない」を意味する
同期を好むとは、非同期を一切行わなくても日中過ごせる
非同期を好むとは、同期を一切行わなくても日中過ごせる
各象限をシンカビリティタイプという
マトリックスが主張すること
シンカビリティは内向・外向性を判断する目安になる
なぜなら自身が必要とする手段に傾注するからである
逆を言えば、傾注していないのならその程度だと言える
よくある反論は「内向的でも同期を好む人だっているのでは?」
このマトリックスでは「いや内向的であるなら内向に合った非同期に傾注するはず」「してないということはその程度ということ」と返す
たとえば内向的な人は出社前提やリモートでも会議が多い会社であっても例外的にそれらが少ない働き方をしている、というよりそうなるはずである
(ただし、この合わなさを許容外とみなされて解雇されるケースはある)
人見知りは、内向性外向性とは関係がない
人見知りは関係をつくるのが苦手だったり、関係がない相手(信頼感がない相手)との絡み方の要領がわからなかったりするだけである
つまり外向的な人見知りも存在する
組織において同期(非同期)コミュニケーションを推進したい場合、シンカビリティタイプの分布を調べるとよい
推進可能かどうかの目安になる
前提: 人のシンカビリティタイプは変わらない
なので、たとえば組織内の8割は外向的である場合、非同期コミュニケーションの推進は不可能であると言ってよい
シンカビリティタイプの測り方
上記の「好む」の定義に従い、その人が普段どのように過ごしているかを見る
1 日中誰とも一言も喋らない過ごし方もしている → 非同期を好む、と言える
2 日中非同期的な手段を一切使わない過ごし方をしている → 同期を好む、と言える
3 日中午前で1、午後で2など両方それなりに使っている → 両方好む、と言える
1も2も両方当てはまる人もここに当てはまる
4 どちらもしてない → 人嫌い
TIPSやナレッジ
フルリモートは「外向的な人」以外が多数派になれば可能である
ただし内情として「リモートミーティング」が多い、になりがち
特に外向寄りの器用人が多いとこうなる
内向タイプと人嫌いタイプは少数派である
当てはまるのは一日中孤独に作業に集中できるクリエイターや、同期的シチュエーションがそもそも少ない(その期間が長い)引きこもりなどである
内向タイプはクリエイターの資質と言える
自分が正義であり、自分の中で何かを成す(≒つくる)ために万物を利用する。人間もヒントにすぎない
主張
シンカビリティは知識やスキルではなく特性である
特性があるからこそ、そのシンカビリティタイプに偏るのである
シンカビリティタイプとしては外向タイプが圧倒的に多い
ゆえに非同期コミュニケーションを推進すること自体がそもそも難しい
できてもスポットで取り入れる程度である
現状でもリモート会議が多発している