Stealth ProgressとQuiet Progress
集団を適用対象と非適用対象に分け、後者にバレないように前者にのみ適用することおよびその後も運用することを指す。
いくつか存在する:
非適用対象にバレないようにする
ステルスの名のとおり、「意図的に隠す」「見つからないようにする」ニュアンス
非適用対象の目に入らないようにする
ステルスほど強く隠しはしないし、見ようと思えば見えるという程度のニュアンス
静かに活動しているがゆえに非適用対象には気付かれにくい、というニュアンス
例1
7人のチームでAさんという有害なメンバーがいる場合
Aさんを除外した6人用のチャットチャンネルをつくる、とする
Stealthの場合、Aさんには決してバレないようにする
Quietの場合、単にAさんのいない場所で行う
Aさんに見つかる可能性がある
例2
会社の新制度を全社的に適用したい場合
前段階としてまずはごく一部の社員にだけ適用したい、とする
Stealthの場合、対象社員には「他の人には教えないように」と釘を刺す
Quietの場合、単に全社員に「ランダムに選ばれますので対象者は申し訳ありませんがお願いします」とか「事前に選定したパイロット社員にまずは展開します」といった連絡をする
ニュアンス
以下のニュアンスはない
適用対象を無作為に選ぶ
以下のニュアンスがある
敵対する勢力や有害な対象があり、それらを外したい
適用しても効果がない or 薄い勢力があり、それらを外したい
つまりネガティブな理由となっている部分を非適用対象とする、というニュアンスがある。
ネーミング
非適用対象には隠して適用することで状況を進行させる、という意味をこめてProgressとつけている
参考
カナリアリリース
一部のユーザーにだけ新しいバージョンのサービスを提供する手法
このような発想は別に目新しくなく、色んな分野で色んな名前がついていると思われる
Quiet Progressに見えるが、通常は単に無作為抽出するものなのでQuiet Progressとは言えない
仮に「大多数が反対を唱えるとわかっている状態で、唱えない少数の人達がいることもわかっているので、後者にだけリリースする」といった状況があるとすれば、これはQuiet Progressになる
これらの手法はモンスターを扱う手法としても使うことができる