AAAF
Anyone, Anytime, Anything, Flatの略で、全社員いつでも誰でも誰にでも何でも情報発信ができること。
背景
オープンな組織風土の実現にはオープンな情報共有が必要であるとわかってきた
AAAFとなる
AAAFの4要素
Anyone
誰でも
社長だろうと一社員だろうと誰でも読み書きできる
Anytime
いつでも
朝型の社員でも、夜型の社員でも、自分のタイミングで発信できる
いつでも読み書きできる可用性が担保されている
夜間はメンテナンスで停止しています、なんてことがない
Anything
何でも
何でも発信できる
たとえば一社員でも全社的な提案・提言を出したり、業務とは全く関係がない雑談をしたりできる
Flat
誰にでも
平社員だから自部署以外には発信できない、といったことはなく、誰でも誰にでも発信できる(階層的・役割的な垣根が撤廃されて、1 to ALLのフラットなアクセスができる)
事例
サイボウズ株式会社
自社グループウェアを社内でも使っており、AAAFが実現されている
特にAAAFによりオープンな風土が担保されていることをアピールしている
AAAFでない例
全社員誰でも見れる社長ブログ + コメントは全社員誰でも書ける
一見するとAAAFだが、社長のブログ記事へのコメントという体があり、これ以外の話題を書きこめない
AAAFにしたいなら「社員全員誰でも記事投稿ができる」までするべき
実現例
全社員が所属しており、誰でも何でも書き込んでいい雑談的なSlackチャンネル
社員全員が自由に読み書きできる社内Wiki
社員全員が記事投稿・閲覧できる社内ブログ
社員全員がつぶやきの発信やアカウントフォローを行える社内SNS
社員全員が「社員全員に見えるつぶやき場」でつぶやきを発信する分報 実現に必要な要素
ツール
社員全員がアクセスできる統一的なツール(プラットフォーム)が存在すること
ツール上での読み書きを自由に行える権限が付与されていること
ツールが機密情報を扱えるポリシーで実現されていること
≒オンプレで自社で抱える。クラウドだと海外にデータが保存されることになるため法規やセキュリティ要件を満たさないことがある、また心理的な抵抗感も抱かれがち
社員
ツールが社員らの動線となっていること
一つの目安は「4人に1人以上が主要な情報源としてウォッチしている」
これを下回ると社員全体に行き渡らない。「見てない」かつ「見た人から伝えてもらえない」社員が発生する
逆を言えば、25%の社員が主要な情報源としてウォッチするほど啓蒙を進めなければならない
このハードルはかなり高い
単に「知っている。見たことがある」ではなく「ウォッチしている」ということ
前者だと結局見ていない
ツール上で読み書きする、少なくとも読むというメンタルモデルを社員全員に行き渡らせること
「知り合いから直接聞いた話」と「権威が出した情報源」しか信じない人はよくいる。このような人が多いとツールがあっても見てもらえない
このハードルもかなり高い
サイボウズのように文化の醸成とマッチング(合わない人を入れない)が必要