管理1.0
古典的にもよく知られた管理のあり方で、出力を管理すること。
概要
たとえば以下のような管理がある
予実管理。予測をつくり、実績が予測をちょうど満たすかを管理する。過不足はどちらも望ましくないが、誤差は比較的許容されやすい
進捗管理。計画をつくり、行動が計画のとおりに進んでいるかを管理する。前倒しは望ましいとされるが、空いた時間の活用方法は想定されていないことが多く、有効活用できないことが多い
基準管理。基準を設け、成果が基準を満たしているかを管理する。不足には厳しいことが多い。コストの関係上、過剰になることはあまりないか、あってもすぐにカットされる
有効なシチュエーションもあるが、以下に示すように弊害も強い
ボトルネックにもなっている
管理1.0しか知らない者は、管理1.0を持ち出すことしかできない
弊害
手段の目的化
管理上の数値を満たせばクリアできるため、数値を満たすためだけの行動や工作が発生する
改善や成長の停滞
管理のプロセスや値に責任を転嫁できるため、ことなかれ主義が発生しやすい
柔軟性や多様性の欠如
管理に従えないもの(者含む)がこぼれる
各メンバーも管理対象――作業を行う駒として扱われがちである
関連